アメリカ囲碁協会

アメリカ囲碁協会(AGA)について



アメリカ囲碁協会(American Go Association、略称:AGA)は、国際囲碁連盟に加盟する、アメリカの囲碁普及を目的とした団体です。1935年にエドワード・ラスカーとその友人によって設立されました。長年にわたり、アメリカにおける囲碁の発展に大きく貢献しており、2011年にはプロ棋士制度を確立しました。

主な活動



AGAは、アメリカ国内での囲碁の普及と競技レベルの向上を目指し、様々な活動を行っています。

機関誌の発行: 毎週発行されるオンラインニュース「American Go E-Journal」を通じて、最新の囲碁情報やイベント情報を配信しています。また、年鑑の発行も行い、一年間の活動を記録しています。
レーティングシステムの管理: アメリカ国内のプレーヤーの棋力を正確に測るためのレーティングシステムを管理しています。
大会の開催: アメリカアマチュア棋戦の最高峰である「アメリカ碁コングレス」を主催し、国内の囲碁プレーヤーの交流と競技レベルの向上に貢献しています。
国際棋戦への代表派遣: 国際棋戦に派遣する北米代表選手を選抜し、国際的な囲碁交流を促進しています。
ルール策定: 日本ルールと中国ルールの違いを調整した「AGAルール」を採用し、国際的な囲碁ルール統一に向けた活動も行っています。

プロ棋士制度



AGAは2011年12月、韓国棋院とネット対局場の東洋囲碁との提携により、アメリカのプロ棋士制度を発足させました。東洋囲碁が公認プロ棋戦のスポンサーとなり、対局の模様を中継するなど、プロ棋士の育成と活動を支援しています。

AGA所属の棋士は、日本の産経プロアマトーナメント戦など、海外のプロ棋戦にも招待されており、国際的な活動の場を広げています。プロ棋士の資格を得るには、アメリカまたはカナダの国籍を有し、毎年開催されるプロ資格トーナメントで決勝戦に進出することが条件となります。

所属棋士(入段年)



2012年:Andy Liu 初段、Gansheng Shi 初段
2014年:Calvin Sun 初段
2015年:Ryan Li 初段
2016年:Eric Lui 初段

エピソード



AGAは、アメリカ大統領の印章とサインが刻印されたアメリカ製の碁盤の制作を依頼され、2009年には、この碁盤が中国の国家主席である胡錦濤に贈られました。また、AGAのプロ棋士制度確立に向けた取り組みは、2018年のドキュメンタリー映画「The Surrounding Game」で紹介されました。

AGAシティリーグ



AGAシティリーグは、各都市のチームがオンライン対局を行う大会です。チームは最大5人で構成され、各ラウンドで3人が対局します。詳細なルールはパンダネットで公開されています。

関連団体



国際囲碁連盟
日本棋院
関西棋院
韓国棋院
中国棋院
台湾棋院
ヨーロッパ囲碁連盟

外部リンク



日本語: パンダネット アメリカ囲碁ニュース - 主にAmerican Go E-Journalの記事の日本語版が配信されています。
英語: American Go Association - アメリカ囲碁協会 公式サイト
AGAレーティング
Go Congres

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