アモン＝ラ・セントブラウン

アモン＝ラ・セントブラウン：ライオンズを牽引する若きスターワイドレシーバー

アモン＝ラ・ジュリアン・ヘル・J・セントブラウン（Amon-Ra Julian Heru J. St. Brown）は、1999年10月24日生まれ、カリフォルニア州アナハイムヒルズ出身のアメリカンフットボール選手です。NFLのデトロイト・ライオンズに所属し、ワイドレシーバー（WR）として活躍しています。兄のエクアニメオス・セントブラウンもNFL選手で、シカゴ・ベアーズに所属しています。

カレッジ時代

アモン＝ラはUSC（南カリフォルニア大学）で3年間プレーし、その才能を開花させました。通算2,270レシーブ獲得ヤード、16のレシービングタッチダウンを記録するなど、目覚ましい活躍を見せました。特に3年目の2020年シーズン終了後、2021年のNFLドラフトにアーリーエントリーすることを決意しました。

NFLでの活躍

2021年シーズン

2021年のNFLドラフトで、アモン＝ラは全体112位でデトロイト・ライオンズから指名を受け、4年間のルーキー契約を結びました。ルーキーイヤーながら、彼はチームに大きなインパクトを与えます。シーズン初勝利がかかった第13週のミネソタ・バイキングス戦では、23-27とリードされた第4Q残り4秒の場面で、ジャレッド・ゴフからのパスを受けてキャリア初のタッチダウンを記録し、チームを劇的な勝利に導きました。このシーズン、彼は90レシーブ、912レシーブ獲得ヤード、5つのレシービングTDを記録し、将来への期待を抱かせました。

2022年シーズン

2022年シーズンは、アモン＝ラにとって飛躍の年となりました。第2週のワシントン・コマンダース戦では、9レシーブ、116ラン獲得ヤード、2つのタッチダウンを記録する大活躍を見せました。これにより、彼はNFL史上2人目となる「6試合連続で8レシーブ以上、1つ以上のタッチダウンを記録した選手」となりました。この活躍が評価され、NFCの週間最優秀攻撃選手に選出されました。さらに、第15週のカロライナ・パンサーズ戦では、自身初となるシーズン1,000レシーブ獲得ヤードを達成。これは、ライオンズの選手としてはカルビン・ジョンソンを上回る史上最年少記録となりました。シーズン全体では1,161レシーブ獲得ヤードを記録し、プロボウルに初選出されるなど、スター選手としての地位を確立しました。

2023年シーズン

2023年シーズンも、アモン＝ラの勢いは止まりません。リーグ3位となる1,515レシーブ獲得ヤードを記録し、2年連続となるプロボウル選出、そして自身初となるオールプロファーストチームに選出されるという快挙を達成しました。

2024年シーズン

2024年シーズンも全試合に先発出場し、1,263レシーブ獲得ヤード、12TDを記録。3年連続のプロボウル、2年連続のオールプロファーストチームに選出され、名実ともにリーグを代表するワイドレシーバーとなりました。

家族

アモン＝ラは、アメリカ人の父とドイツ人の母を持つドイツ系アメリカ人です。父のジョン・ブラウンは、1980年代にボディビルダーとして活躍しました。兄のエクアニメオスもNFL選手であり、弟のオシリスもフットボール選手としてスタンフォード大学でプレーしています。スポーツ一家に生まれたことが、彼のアスリートとしての才能を育んだと言えるでしょう。

人物

アモン＝ラは、英語に加えてドイツ語、フランス語も話せるトリリンガルです。彼の名前「アモン」は、エジプト神話に登場する太陽神アメンに由来しており、父のジョンが同神話に影響を受けて名付けました。兄のエクアニメオス、弟のオシリスの名前もエジプトに由来するものです。

アモン＝ラ・セントブラウンは、その卓越した才能と努力で、NFLの舞台で輝きを放っています。今後のさらなる活躍から目が離せません。

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