アルゼンチン陸軍

アルゼンチン陸軍について

アルゼンチン陸軍（Ejército Argentino）は、国家の防衛を担う陸上軍で、1806年から1807年にかけてブエノスアイレスに侵攻したイギリス軍に対抗したポルテーニョ民兵隊がその起源となっています。この民兵隊は、アルゼンチン独立運動や国家建設において重要な役割を果たしました。1810年5月に起こった五月革命以降、様々な兵力が統合され、5月29日にはアルゼンチン陸軍の前身となる組織が正式に設立されました。

歴史的背景

アルゼンチン陸軍は、独立戦争を経て、国の防衛と秩序維持に努めてきました。長い歴史の中で、様々な内戦や外部からの侵略に対抗し、国家の安定を図ってきました。また、さまざまな国際連合の任務や人道的活動にも参加しており、国際的な軍事協力の重要な一翼を担っています。

組織構造

2018年のデータによれば、アルゼンチン陸軍の現役兵は約42,800人に達し、陸軍参謀本部（Estado Mayor General del Ejército）を中心に、組織が構成されています。

主な部門

• - 陸軍官房（Secretaría General del Ejército）
• - 陸軍監査部（Inspección General del Ejército）
• - 陸軍参謀本部局（Dirección del Estado Mayor General del Ejército）

- 部門は人事、情報、作戦、兵站、会計、福祉などがあります。

• - 人事総局（Dirección General de Personal）
• - 情報総局（Dirección General de Inteligencia）
• - 計画局（Dirección de Planeamiento）
• - 兵站総局（Dirección General de Logística）
• - 会計総局（Dirección General de Finanzas）
• - 地上作戦司令部（Comando de Operaciones Terrestres）
• - 保健司令部（Comando de Sanidad）
• - 工兵司令部（Comando de Ingenieros）

主要部隊

アルゼンチン陸軍の部隊は、地域によって分けられ、各師団や旅団が展開されています。具体例として、以下の部隊があります。

• - 第1師団 - コリエンテス州に位置し、戦車、機械化歩兵、砲兵など多様な部隊が所属。
• - 第2師団 - コルドバを司令部に持つ。
• - 第3師団 - バイアブランカを本拠地とし、機甲や山岳部隊などが活動。
• - 第12ジャングル旅団 - ミシオネス州に位置し、ジャングル作戦に特化した部隊。

装備と技術

アルゼンチン陸軍は、小火器から戦車、砲兵、航空機まで多岐にわたる装備を保持しています。

小火器

• - FN ブローニング・ハイパワー
• - FMK-3
• - FN FALなど多数。

戦車と装甲車

• - TAM 戦車：420輌
• - SK105キュラシェーア軽戦車：118輌
• - M113装甲車など、多くの種類が揃っている。

航空機

• - OV-1D固定翼機：10機
• - UH-1H回転翼機：23機

まとめ

アルゼンチン陸軍は、国の防衛に向けた歴史的な背景を持つ組織で、現在も多様な任務に対応するために進化を続けています。多くの専門分野において専門家が活動し、国際的な安全保障や地域の安定にも貢献する重要な役割を果たしています。

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