アルマヴィル (ロシア)

アルマヴィル：ロシアの都市

アルマヴィル（ロシア語: Армави́р）は、ロシアのクラスノダール地方にあり、クバン川の左岸に位置する重要な都市です。クラスノダール地方では州都のクラスノダールに次ぐ産業都市で、また交通の要衝ともなっています。2021年の時点での人口は約18万7000人です。

歴史

アルマヴィルの歴史は1839年に始まります。当初、クバーニ地方に住むアルメニア系民族であるチェルケソガイの人々がこの地に移住し、アルミャンスキー・アウールという名の村を築きました。この村は1848年にアルメニアの古都アルマヴィルに敬意を表して改名され、1914年には都市としての地位を得ました。

1875年には、ロストフ・ナ・ドヌからアルマヴィルを経てバクーに至る鉄道が開通し、続いて1908年にはアルマヴィルからトゥアプセへの鉄道建設が着手されました。

アルマヴィルの歴史には、1918年から1920年にかけてのロシア内戦が含まれます。この時期、ボルシェヴィキに対抗してアルメニア人や山岳民族が抵抗運動を展開し、多くの血なまぐさい戦闘が周辺で繰り広げられましたが、最終的にはこの動乱も収束し、1920年にソビエト政権が成立しました。

第二次世界大戦中の1941年から1945年にかけては、アルマヴィルもドイツ軍の占領下に置かれましたが、1943年に解放され、その後復興が進みました。

経済・交通

アルマヴィル周辺の地域は肥沃な土地として知られており、食品加工業が盛んです。20世紀後半には、機械や生産設備の工業も発展しました。アルマヴィルは鉄道輸送でも重要な役割を果たしており、ロストフ・ナ・ドヌからバクーへ向かう主要な路線が通り、トゥアプセ方面への支線も存在します。これらの路線は、北カフカース鉄道支社によって運営されています。

また、都市内の交通は1973年から整備が進められ、トロリーバスやマルシュルートカ（ミニバス）が重要な交通手段として利用されています。さらに、ロシア軍のミサイル早期警戒システムに関連したレーダー装置もこの地に維持されています。

姉妹都市

アルマヴィルは国際的な交流を促進するために、複数の姉妹都市と提携しています。この取り組みは、さまざまな文化の交流や経済的な連携を深めることを目的としています。

参考資料

このように、アルマヴィルはその豊かな歴史と発展した産業、交通網を背景に、ロシア国内でも重要な位置を占める都市です。

もう一度検索