アレックス・コロメ

アレクサンダー・コロメ：剛腕クローザーの軌跡

アレクサンダー・マニュエル・コロメ・ペレスは、ドミニカ共和国サントドミンゴ出身のプロ野球選手。右投右打の投手として、現在はシカゴ・ホワイトソックス傘下に所属しています。叔父は元メジャーリーガーのヘスス・コロメ。

プロ入りからメジャーデビューまで

2007年3月20日にタンパベイ・デビルレイズ（現レイズ）と契約し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。ルーキー級ドミニカン・サマーリーグで経験を積み、着実にステップアップ。A-級、A級と順調に昇格し、2011年にはA+級、AA級で好成績を収め、同年オフにはレイズとメジャー契約を結びました。

2013年5月29日にメジャーデビューを果たし、マイアミ・マーリンズ戦で5.2回を1失点に抑え、初勝利を飾りました。その後、AAA級との昇降格を繰り返しましたが、着実に経験を積みました。

クローザーとしての才能開花

2016年、コロメは抑えとして才能を開花させます。57試合に登板し、2勝4敗37セーブ、防御率1.91という素晴らしい成績を収め、オールスターにも選出されました。奪三振率も大幅に向上し、リーグを代表するクローザーとしての地位を確立しました。

2017年もクローザーとして活躍し、リーグ最多の47セーブを記録。しかし、防御率と奪三振率は前年より悪化しました。

移籍と新たな挑戦

2018年5月25日にシアトル・マリナーズへ移籍。エドウィン・ディアスがクローザーを務めていたため、セットアッパーとして起用されました。同年11月30日にはシカゴ・ホワイトソックスへ移籍。

2021年にはミネソタ・ツインズ、2022年にはコロラド・ロッキーズと渡り歩き、2023年は再びホワイトソックス傘下でプレーしています。

プレースタイル

コロメはオーバースローから、最速97.7mph（約157.2km/h）のフォーシームと、平均88mph（約142km/h）のスライダーを軸に、チェンジアップ、カーブ、ツーシームを織り交ぜて打者を打ち取ります。特にフォーシームは、ほぼ純粋なバックスピンがかかっているのが特徴です。

実績と記録

最多セーブ投手：1回（2017年）
MLBオールスターゲーム選出：1回（2016年）
* 2017 ワールド・ベースボール・クラシック・ドミニカ共和国代表

アレクサンダー・コロメは、その剛腕と安定感で、これからも多くのファンを魅了し続けることでしょう。

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