アレックス・ゴードン

アレックス・ゴードン：ロイヤルズを愛したフランチャイズ・プレーヤー

アレックス・ジョナサン・ゴードン（Alexander Jonathan Gordon, 1984年2月10日 - ）は、アメリカ合衆国ネブラスカ州リンカーン出身の元プロ野球選手。カンザスシティ・ロイヤルズ一筋で、外野手として活躍しました。右投左打で、愛称は「ゴルド（Gordo）」。

大学時代からプロ入りまで

ネブラスカ大学リンカーン校時代には、大学野球界で最も権威のある賞の一つであるゴールデンスパイク賞を受賞。その才能は早くから注目されていました。

2005年のMLBドラフトでは、カンザスシティ・ロイヤルズから1巡目（全体2位）という高い評価で指名され、プロの道へ。同年、シーズン終了後にはアリゾナ・フォールリーグに参加し、一塁手としてプレーしました。

マイナーでの躍進とメジャーデビュー

2006年には、傘下のAA級ウィチタ・ラングラーズで三塁手に転向。打率.325、29本塁打、101打点という素晴らしい成績を収め、マイナーリーグMVPにも選出されました。

2007年、ゴードンは開幕スタメンの座を掴み、4月3日にメジャーデビューを果たします。4月7日には、メジャー初先発となった松坂大輔から初安打を記録。シーズンを通して三塁手としてプレーし、打率.247、15本塁打、60打点をマークしました。

外野手転向と才能の開花

2010年、成績不振からマイナー降格を経験したゴードンは、外野手への転向を決意。左翼手としてプレーする中で、徐々にその才能を開花させていきます。

2011年には、正式に外野手登録となり、左翼のレギュラーに定着。打撃では打率.303、23本塁打、87打点を記録し、守備では初のゴールドグラブ賞を獲得しました。

ロイヤルズの中心選手として

2012年には、4年3750万ドルで契約を延長。リーグ最多の51二塁打を放ち、2年連続のゴールドグラブ賞と、自身初のフィールディング・バイブル・アワードを受賞しました。

2014年には、チーム29年ぶりのポストシーズン進出に大きく貢献。5年連続のゴールドグラブ賞に加え、プラチナ・ゴールド・グラブも受賞しました。

2015年のワールドシリーズ第1戦では、9回裏に起死回生の同点本塁打を放ち、チームを勝利に導きました。

引退とその後

2016年以降もロイヤルズの中心選手として活躍を続けましたが、2020年シーズン限りで現役引退を発表。引退後も4年連続8度目のゴールドグラブ賞を受賞し、有終の美を飾りました。

2021年には、古巣ロイヤルズとレンジャーズの開幕戦で始球式を務め、ファンに雄姿を見せました。

アレックス・ゴードンは、ロイヤルズ一筋でプレーし、数々のタイトルを獲得した名外野手。その堅守と勝負強い打撃でチームを牽引し、ファンから愛される存在でした。引退後も球団との絆は深く、彼の功績は球団史に深く刻まれています。

獲得タイトル

ゴールドグラブ賞（外野手部門）：8回（2011年 - 2014年、2017年 - 2020年）
プラチナ・ゴールド・グラブ賞：2回（2014年、2020年）
フィールディング・バイブル・アワード：3回（2012年 - 2014年）
MLBオールスターゲーム選出：3回（2013年 - 2015年）

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