アレックス・レイエス

アレクサンダー・レイエス：剛腕からの復活を期す右腕

アレクサンダー・レイエス（Alexander Reyes）は、1994年8月29日生まれ、アメリカ合衆国ニュージャージー州エリザベス出身のプロ野球選手（投手）です。右投右打。現在はフリーエージェント(FA)となっています。

若き日の葛藤とドミニカでの再出発

レイエスは高校時代をアメリカで過ごしましたが、2011年12月にドミニカ共和国へ移住。この決断が彼の野球人生を大きく変えることになります。

セントルイス・カージナルスでのプロ入りと躍進

2012年、レイエスはセントルイス・カージナルスと契約しプロ入り。2013年にルーキー級でプロデビューを飾ると、着実にステップアップを重ねます。2015年には、ベースボール・アメリカ誌からカージナルス傘下の最有望株に選ばれるなど、その才能は高く評価されていました。同年にはオールスター・フューチャーズゲームにも選出されるなど、将来を嘱望される存在となります。

しかし、順風満帆とはいかず、マリファナ使用による出場停止処分も経験。苦難を乗り越え、2016年8月にはついにメジャーデビューを果たします。デビュー戦で好投を見せると、その後も安定した投球を続け、初勝利、初セーブも記録。メジャー1年目からその実力を証明しました。

度重なる怪我との闘い

2017年は更なる飛躍が期待されましたが、トミー・ジョン手術を受け、シーズンを棒に振ります。2018年に復帰を果たしたものの、広背筋の故障で再び手術を受けるなど、怪我に苦しむ日々が続きました。それでもレイエスは諦めず、リハビリに励み、再びマウンドに戻ることを目指します。

クローザーとしての覚醒とオールスター選出

2021年、レイエスはクローザーに抜擢されると、見事にその役割を果たします。安定した投球でセーブを積み重ね、自身初となるオールスターゲームにも選出。オールスターゲームでも無失点に抑えるなど、その実力を改めて証明しました。

ドジャースへの移籍とFA

2023年からはロサンゼルス・ドジャースに移籍しましたが、怪我の影響で登板機会を得られず。オフにFAとなりました。

投球スタイル：剛腕から繰り出される多彩な球種

レイエスの最大の武器は、最速164km/hを超える速球です。平均球速も155km/hと、圧倒的な球威を誇ります。また、チェンジアップやカーブといった変化球も高評価を受けており、緩急を織り交ぜた投球で打者を打ち取ります。

成績と記録

MiLBオールスター・フューチャーズゲーム選出：2回（2015年 - 2016年）
MLBオールスターゲーム選出：1回（2021年）
* 失敗なしでの通算セーブ数：24（MLB記録）

背番号は61（2016年）、29（2018年 - ）を着用。

度重なる怪我を乗り越え、再びマウンドで躍動する日をファンは待ち望んでいます。

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