アレナ・ダ・バイシャーダ

アレナ・ダ・バイシャーダ

アレナ・ダ・バイシャーダ（O Estádio Joaquim Américo Guimarães）、通称「バイシャーダ」は、ブラジルのパラナ州クリチバ市に位置するサッカー専用スタジアムです。このスタジアムはアトレチコ・パラナエンセの本拠地として知られ、1999年に完成した現代的な施設です。最大収容人数は32,864人であり、国内外のサッカーイベントにおいて重要な役割を果たしています。

名称の由来

アレナ・ダ・バイシャーダという名称は、クリチバ市内のアーグア・ヴェルデ地区の地形に由来しています。スタジアムはくぼ地に建設され、その地形から「アレナ・ダ・バイシャーダ」と命名されました。元々は「バイシャーダ・ダ・アーグア・ヴェルデ」として知られ、1934年にはインテルナシオナルFCの元監督、ジョアキン・アメーリコ・ギマランイスを称えて、「エスタジオ・ジョアキン・アメーリコ・ギマランイス」という名称に変更されました。その後、2005年から2008年までの間は「京セラ・アレナ」として知られましたが、多くのファンが「ジョアキン・アメーリコ」と呼ぶことを続けました。また、スタジアムは「悪魔の大釜」という意味の「カルデイラォン・ド・ディアボ」という愛称でも親しまれています。

スタジアムの歴史

アレナ・ダ・バイシャーダが建設される前は、ブラジル陸軍の弾薬庫が存在した場所でした。1912年、インテルナシオナルFCの監督ジョアキン・アメーリコ・ギマランイスが直接関与してスタジアムの建設が始まり、1914年に完成しました。初の公式試合は、同年9月6日に行われ、フラメンゴが7対1で勝利を収めました。

その後、1924年にインテルナシオナルFCとアメリカFCが合併してアトレチコ・パラナエンセが誕生しますが、スタジアムはそのまま使い続けることになります。1929年、スタジアムの土地を所有していたカルロス・ハウエルがアトレチコに対し土地の購入を要求し、最終的にアトレチコが土地を取得することに成功しました。これにより、アトレチコ・パラナエンセはスタジアムを完全に所有することとなります。

スタジアムはその後、1970年代に一時使用を停止するも、1984年に復活し、1990年代に新しいスタジアムの建設が決定されるまで試合が行われました。1997年には旧スタジアムが取り壊され、1999年に現在のスタジアムが完成。初試合ではアトレチコがセロ・ポルテーニョに2対1で勝利しました。

さらに、スタジアムは商業的な成長も遂げ、2005年に京セラが命名権を取得し、「京セラアリーナ」としても知られるようになりました。また、UFC 198やFIVBワールドリーグの決勝ラウンドなど、様々なスポーツイベントの開催地としても利用されています。

まとめ

アレナ・ダ・バイシャーダは、その歴史と近代的な施設としての両方を兼ね備えた重要なスタジアムです。クリチバの象徴的な場として、多くのファンに愛され続けています。

もう一度検索