アンダルシア 女神の報復

アンダルシア 女神の報復

2011年6月25日に公開された『アンダルシア 女神の報復』は、フジテレビ製作のサスペンス映画であり、『アマルフィ 女神の報酬』とその続編ドラマ『外交官 黒田康作』の完結編となる作品です。スペインを舞台に、外交官・黒田康作が国際的な陰謀に巻き込まれていく姿を描いています。

概要

本作は、前作同様にスペインの美しい観光地を舞台とし、フラメンコや闘牛、市場などの名物が登場します。前作『アマルフィ』のキャストが再登場し、ドラマ版からは鹿賀丈史が引き続き出演しています。特にバルセロナでの車の衝突シーンは、日曜限定での撮影許可だったため、1ヶ月以上もの期間をかけて撮影されました。

フジテレビ系列では、公開前と公開後に宣伝番組が放送され、キャッチコピーは「守るべきものは、誇りか、愛か」でした。しかし、興行収入は前作の半分である18.8億円に留まり、苦戦を強いられる結果となりました。

また、劇中でのセリフ「アンタがいるってことは、派手なことが起こるってことだろ？」という流れを汲み、ドラマ版では「お前がいるってことはまた厄介な事件が？」、そして本作では「アンタが来てるってことは、また面倒くさいことが起きるってことかぁ」といったセリフが使われており、シリーズを通しての繋がりを示唆しています。

ストーリー

物語は、アンドラ公国で自殺した日本人投資家・川島の死の真相を調査するため、黒田康作がアンドラを訪れるところから始まります。そこで黒田は、事件を隠蔽しようとする銀行員・新藤結花と、インターポール捜査官・神足誠と出会います。神足の反対を押し切り、結花を保護しようとする黒田でしたが、武装グループの襲撃に遭います。

結花から国際テロ組織とビクトル銀行の不正融資取引に関する情報を得た黒田は、神足とともに摘発に動こうとしますが、警察庁と外務省から捜査停止命令が下ります。組織の体面と正義の間で葛藤しながらも、3人はアンダルシアへと向かい、真実を追求します。

主な舞台

アンドラ公国
スペイン
バルセロナ
アンダルシア州
ロンダ（アンダルシア州マラガ）

キャスト

織田裕二 - 黒田康作（外務省邦人テロ対策室外交官）
黒木メイサ - 新藤結花（ビクトル銀行・銀行員）
伊藤英明 - 神足誠（警視庁出身のインターポール捜査官）
戸田恵梨香 - 安達香苗（在バルセロナ日本国総領事館外交官）
福山雅治（特別出演） - 佐伯章悟（フリージャーナリスト、黒田に情報を提供）
谷原章介 - 川島直樹（警視総監の息子で投資家。自殺を図る）
鹿賀丈史（特別出演） - 安藤庸介（外務省邦人テロ対策室室長）
夏八木勲 - 村上清十郎（財務大臣）
音尾琢真 - 村上清十郎の補佐
品川徹
川島鈴遥
遠藤璃菜
小室優太
堤匡孝
山口芙未子
高木ララ
三浦誠己
大杉漣

スタッフ

原作 - 真保裕一『アンダルシア』（講談社刊）
監督 - 西谷弘
脚本 - 池上純哉
音楽 - 菅野祐悟
製作 - 亀山千広、市川南、寺田篤、水口昌彦、杉田成道、永田芳男
エグゼクティブプロデューサー - 石原隆
プロデューサー - 臼井裕詞、和田倉和利
協力プロデューサー - 牧野正
アソシエイトプロデューサー - 小林裕幸
ラインプロデューサー - 森賢正、鶴賀谷公彦
撮影 - 山本英夫
照明 - 小野晃
美術 - 清水剛
録音 - 藤丸和徳
装飾 - 田口貴久
編集 - 山本正明
スクリプター - 藤島理恵
主題歌 - IL DIVO「TIME TO SAY GOODBYE」
選曲 - 藤村義孝
整音 - 瀬川徹夫
音響効果 - 大河原将
VFXプロデューサー - 大屋哲男
脚本協力 - 酒井雅秋
アシスタントプロデューサー - 榊原妙子
助監督 - 片島章三
製作担当 - 千綿英久
製作 - (フジテレビジョン、東宝、電通、ポニーキャニオン、日本映画衛星放送、アイ・エヌ・ピー、FNS27社)
制作プロダクション - シネバザール
スペインロケーション制作協力 - Vivi Film
協力 - Alitalia
配給 - 東宝

ソフト化

2011年12月21日にブルーレイ・DVDが発売されました。

スタンダード・エディション（1枚組）：本編、特典映像（特報・劇場予告編・TVスポット集）
プレミアム・エディション（3枚組）：本編、特典DVD1（メイキング映像、キャスト・スタッフインタビュー）、特典DVD2（イベント映像集、ミュージッククリップ）、封入特典（ポストカードブック）、特製アウターケース付きデジパック仕様

外部リンク

映画公式ウェブサイト
アンダルシア 女神の報復 - 東宝による紹介
アンダルシア 女神の報復 - allcinema
アンダルシア 女神の報復 - KINENOTE

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