アンドリュー・アダムソン

アンドリュー・アダムソンは、1966年ニュージーランドのオークランドに生まれ、キリスト教宣教師である両親とともに11歳の時にパプアニューギニアに移住しました。18歳でオークランドに戻り、その後、アメリカ合衆国ロサンゼルスにある視覚効果会社、パシフィック・データ・イメージズ（現在のPDIドリームワークス）に入社します。

PDIでは技術者としてキャリアをスタートさせ、『トイズ』や『エンジェルス』といった作品に携わりました。その後、視覚効果技術者として『バットマン フォーエヴァー』、『評決のとき』、『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』といった大作映画にも参加、数多くのコマーシャル制作にも従事しました。

アダムソンの名を世界に知らしめたのは、2001年に公開された『シュレック』です。監督を務めた彼は、この作品を空前の大ヒットに導き、第74回アカデミー賞長編アニメ映画賞を始め、数々の賞を受賞しました。続く『シュレック2』(2004年)でも監督・脚本を務め、その成功をさらに確固たるものにしました。また、『シュレック3』(2007年)では製作総指揮として参加しています。

アダムソンはアニメーション作品にとどまらず、実写映画にも進出します。2005年に公開された『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女|ナルニア国物語_第1章: ライオンと魔女』では、監督、脚本、プロデューサーの三役を担いました。映像化が困難と言われたC・S・ルイスの原作小説を鮮やかに映画化し、高い評価を得ています。この作品はアカデミーメイクアップ賞、英国アカデミー賞メイクアップ部門賞など、世界中で多くの賞を受賞しました。

その後も、『ナルニア国物語/第2章: カスピアン王子の角笛|ナルニア国物語_第2章: カスピアン王子の角笛』(2008年)でも監督、脚本、プロデューサーを務め、シリーズの成功に貢献しました。『ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島|ナルニア国物語_第3章: アスラン王と魔法の島』(2010年)、『シュレック フォーエバー』(2010年)ではプロデューサーとして参加、2012年には『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』で監督、脚本、製作を務めるなど、幅広いジャンルで活躍を続けています。

アダムソンの才能と実績は高く評価されており、2006年には映画界への貢献を称えられ、ニュージーランド・メリット勲章を受章しました。現在も第一線で活躍する映画監督として、次なる作品に期待が集まっています。彼の作品群は、アニメーションと実写、そして技術と芸術性を融合させた、独特の世界観を作り上げていると言えるでしょう。アニメーション映画における革命的な功績は、今日の映画産業に大きな影響を与え続けています。アダムソンのフィルモグラフィは、彼の多様な才能とクリエイティブな情熱を雄弁に物語っています。私生活では、夫人との間に2人の娘に恵まれています。

もう一度検索