アンナバ

アンナバ：歴史と文化が息づくアルジェリアの港町

アンナバ（عنّابة ʿAnnābah）は、アルジェリア北東部に位置し、チュニジアとの国境に近い都市です。1998年時点で348,554人の人口を擁し、アルジェ、オラン、コンスタンティーヌに次ぐ、アルジェリアで4番目に大きな都市であり、アンナバ県の県都でもあります。フランス植民地時代にはボーヌ（Bône）と呼ばれていました。

古代からの歴史

アンナバ地域には、先史時代から人類が居住していました。30,000年前には道具が使用されていた痕跡が見つかっています。紀元前12世紀頃、フェニキア人によってヒッポレギウス（Hippo Regius）またはヒッポとして建設されました。初期キリスト教の重要な拠点であり、アウグスティヌスが396年から430年に亡くなるまで司教を務めました。また、貿易港としても繁栄しました。

430年には、ヴァンダル人によって包囲され、ガイセリックの指揮下で占領されました。ヒッポレギウスは431年から439年までヴァンダル王国の首都となりました。534年にヴァンダル王国が滅亡すると、東ローマ帝国の支配下に入りました。698年にはウマイヤ朝が支配するようになり、イスラム勢力によって再建され、現在のアンナバという名に改められました。

1832年、フランスがこの地を支配し、ボーヌと改名しました。

姉妹都市

アンナバは、以下の都市と姉妹都市提携を結んでいます。

サン＝テティエンヌ（フランス、1982年）
ビゼルト（チュニジア、1985年）
* エカテリンブルク（ロシア、2009年）

アンナバは、古代から現代に至るまで、多様な文化が交差する重要な都市として、その歴史を刻み続けています。

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