アンファニー・サイモンズ

アンファニー・サイモンズ：ポートランドを彩る若き才能

アンファニー・タイリーク・サイモンズ（Anfernee Tyrik Simons）は、1999年6月8日生まれ、アメリカ合衆国フロリダ州アルタモンテ・スプリングス出身のプロバスケットボール選手です。NBAのポートランド・トレイルブレイザーズに所属し、ポジションはコンボガードを務めています。

高校時代からNBAへ

エッジウォーター高等学校を経て、名門IMGアカデミーでプレーした後、サイモンズは2018年のNBAドラフトにエントリーしました。大学に進学せず、高卒でプロの世界に飛び込むという異例の選択をしました。

ブレイザーズでの躍進

ドラフト指名とNBAデビュー

2018年のNBAドラフトで、サイモンズはポートランド・トレイルブレイザーズから1巡目全体24位で指名を受け、7月2日に契約を結びました。高卒プレイヤーがNBAドラフトで指名されるのは、近年では2015年のサトナム・シン、2017年のソン・メイカー以来3人目であり、アメリカ人プレイヤーとしては2005年にリーグが年齢制限を設けて以来初の指名となりました。

才能の開花

2019年4月10日のサクラメント・キングス戦では、デイミアン・リラード、CJ・マッカラムの両エースが欠場したこともあり、キャリアハイの37得点を記録しました。ブレイザーズのルーキーが30得点以上を記録したのは、リラード以来の快挙でした。

ダンクコンテスト優勝と記録更新

2020-21シーズンには、オールスターゲームのハーフタイムに行われたスラムダンクコンテストに出場し、決勝ラウンドでオビ・トッピンを破り優勝しました。その創造性あふれるダンクは、多くのファンを魅了しました。また、4月27日のインディアナ・ペイサーズ戦では、3ポイントシュートを9本連続で成功させ、テリー・ポーターの7本連続を更新するフランチャイズ新記録と、クレイ・トンプソンに並ぶNBAタイ記録を樹立しました。さらに、過去4試合を含め13本連続で3ポイントシュートを成功させるNBAタイ記録も同時に樹立しました。

さらなる飛躍

2021-22シーズン、2022年1月3日のアトランタ・ホークス戦でキャリアハイとなる43得点を含む9本のスリーポイントと7アシストをマークし、40得点以上をマークしたフランチャイズの最年少記録を更新しました。試合後のインタビューでは、前日に祖父が癌で亡くなったことを明かし、この試合を祖父に捧げました。また、同年1月に主力のリラードが離脱し、2月にはマッカラムがトレードされたことにより役割が増加。1月以降スターターとして27試合に出場し、その間平均23.4得点5.8アシストの成績を残しました。しかし、3月28日に左ひざの膝蓋腱炎によりシーズンを全休することが発表されました。

ブレイザーズとの再契約

このシーズン終了後に制限付きFAとなったサイモンズでしたが、2022年6月22日にブレイザーズと4年1億ドルで再契約しました。チームからの期待の高さが伺えます。

チームを勝利に導く活躍

2022-23シーズン、2022年10月21日のフェニックス・サンズ戦でオーバータイムの末に決勝点となるフックショットを成功させました。12月3日のユタ・ジャズ戦ではキャリアハイとなる45得点をマークするなど、チームを勝利に導く活躍を見せています。

アンファニー・サイモンズは、その才能と努力で、着実にNBAでの地位を確立しています。これからの彼の活躍から目が離せません。

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