アーバンネット大手町ビル

アーバンネット大手町ビルは、東京都千代田区大手町にそびえ立つ高層オフィスビルです。この地にはかつて、丸の内電話局や東京市外電話局が入居していた丸の内野村ビル第三号館がありました。1990年6月、その跡地にNTT都市開発によって建設されたのが、現在のアーバンネット大手町ビルです。竣工以前には、東京生命が所有していた北西側のビルが存在しましたが、こちらは解体され、広場として整備されています。

このビルの特徴は、大手町という立地から、金融機関を主なターゲットとしたテナントビルとして設計された点にあります。金融機関特有の頻繁な組織変更に対応できるよう、間仕切りの移動や増設が比較的容易に行えるよう工夫されており、設備工事の発生を最小限に抑えることができる設計となっています。

主要なテナントとしては、野村證券が挙げられます。同社は、東京・日本橋にあった本社トレーディングルームを、このビルの5階と6階の吹き抜け部分に移設し、1990年8月末から業務を開始しました。また、2009年には野村ホールディングスが六本木ヒルズから当ビルに移転した一方、バークレイズが当ビルから六本木ヒルズへ移転するという、テナントの入れ替えも発生しています。

その優れた建築設計は高く評価されており、1992年には第33回BCS賞を受賞しています。

主なテナント

野村證券
野村信託銀行本店
野村資本市場研究所

沿革

1892年（明治25年）：東京電話交換局が当地に移転。
1987年（昭和62年）：丸の内野村ビル第三号館が解体。
1990年（平成2年）：アーバンネット大手町ビルが竣工。


外部リンク

* アーバンネット大手町ビル - NTT都市開発

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