アーミン・ウッドハウス (第5代準男爵)

第5代準男爵サー・アーミン・ウッドハウスの生涯と政治

サー・アーミン・ウッドハウス（1714年頃 – 1777年）は、18世紀のグレートブリテン王国で活躍した政治家です。1737年から1768年まで庶民院議員を務めました。

生い立ちと家族

ウッドハウスは、第4代準男爵サー・ジョン・ウッドハウスとメアリー・ファーマーの次男として生まれました。ケンブリッジ大学トリニティ・ホールで学び、兄の死後、ノーフォーク選挙区の補欠選挙に出馬し、当選を果たしました。

父：第4代準男爵サー・ジョン・ウッドハウス
母：メアリー（旧姓ファーマー、初代レンスター男爵ウィリアム・ファーマーの娘）
兄弟：ウィリアム（1737年死去）
配偶者：レティシア・ベーコン（第6代準男爵サー・エドマンド・ベーコンの娘）
* 子供：エドマンド、ジョン（第6代準男爵、初代ウッドハウス男爵）、フィリップ、トマス

政治家としての活動

ウッドハウスはトーリー党に所属していましたが、政治情勢に応じて柔軟な対応を見せました。ウォルポール内閣期には野党として行動し、ブロード・ボトム内閣期にも同様でした。しかし、選挙区ではトーリー党とホイッグ党の妥協が成立していたため、再選を重ねることができました。1757年には大ピット派に転じ、1761年の総選挙でも再選を果たしました。

ビュート伯爵内閣期には、首相ビュート伯爵を支持し、七年戦争の予備講和条約に賛成しました。グレンヴィル内閣期には、ジョン・ウィルクスへの一般逮捕状をめぐり内閣を支持しました。しかし、第1次ロッキンガム侯爵内閣期には野党として印紙法廃止に反対し、チャタム伯爵内閣期には土地税法案に反対票を投じました。

1768年の総選挙では、ノーフォーク選挙区で落選しました。この選挙では、党派色が薄れつつあり、国政問題よりも閨閥が重視されたと言われています。落選後、ウッドハウスは政界を引退し、田舎で過ごしました。

人物像と評価

ウッドハウスは、31年間の議員生活の中で、演説の記録がほとんど残っていません。しかし、当時の政治情勢を理解し、巧みに立ち回る能力を持っていたと考えられます。党派にとらわれず、国益を優先する姿勢は、現代の政治家にも通じるものがあるかもしれません。

死後

1777年5月21日、ウッドハウスは死去し、準男爵位は息子のジョンが継承しました。

キンバリー・ホールの改築

1762年、ウッドハウスはランスロット・ブラウンを招聘し、邸宅キンバリー・ホールを改築しました。これにより、キンバリー・ホールはより美しく、機能的な建物へと生まれ変わりました。

サー・アーミン・ウッドハウスは、激動の時代を生きた政治家として、その足跡を歴史に刻んでいます。

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