アーロン・クック

アーロン・レイン・クック（Aaron Lane Cook）は、1979年2月8日生まれ、アメリカ合衆国ケンタッキー州出身のプロ野球選手（投手）です。右投右打。

コロラド・ロッキーズ時代

1997年、MLBドラフト2巡目でコロラド・ロッキーズから指名を受け、プロ入り。2002年8月9日にメジャー初昇格を果たし、翌日のシカゴ・カブス戦でデビュー。2003年は開幕から先発ローテーション入りするも、成績不振でAAA級へ降格。その後も不安定な投球が続きました。

2004年も先発ローテーションに入りましたが、8月7日のレッズ戦で体調不良により降板。検査の結果、両肺に血栓が見つかり手術を受け、シーズンを棒に振ります。2005年は故障者リストからのスタートとなりましたが、7月に復帰。13試合に先発し7勝2敗、防御率3.67の好成績を挙げ、トニー・コニグリアロ賞を受賞しました。

2006年は年間を通して先発ローテーションを守り、規定投球回に到達。2007年は脇腹の故障で戦線離脱したものの、ワールドシリーズ第4戦に登板し、6回3失点と好投しました。オフにはロッキーズと3年総額3,000万ドルで契約を延長。

2008年は初のシーズン10勝を達成し、7月1日のパドレス戦では79球でメジャー初完封。オールスターにも選出され、3回を無失点に抑える活躍を見せました。最終的に16勝を挙げ、防御率3.98を記録。本拠地クアーズ・フィールドを本拠地とするロッキーズの投手として初の「シーズン2桁勝利&防御率4点台未満」を達成しました。2009年も2桁勝利を挙げましたが、その後は成績が低下。度重なる故障にも悩まされました。

2010年は足の指の故障や右脚の骨折でシーズンを終え、2011年も故障者リスト入りするなど、苦しい時期が続きました。シーズン終了後、FAとなりロッキーズを去ります。

ボストン・レッドソックス時代

2012年1月20日、ボストン・レッドソックスとマイナー契約。5月3日にメジャー昇格を果たしましたが、すぐに故障者リスト入り。18試合に登板し、4勝11敗、防御率5.65という成績でシーズンを終え、FAとなります。

ロッキーズ復帰

2013年1月16日にフィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約を結びましたが、すぐに放出。古巣ロッキーズとマイナー契約を結びました。AAA級で結果を残せず、再び放出されました。

選手としての特徴

アーロン・クック最大の武器は、シンキング・ファストボール。本拠地のクアーズ・フィールドは標高が高く、グラウンドボールピッチャーが有利とされていますが、クックはまさにそのタイプ。フォーシームやカットボールも交え、打者を打ち取ります。また、2005年以降は制球力が向上しました。

近年は故障に苦しみましたが、復活を期してプレーを続けたアーロン・クック。その活躍は、多くのファンに感動を与えました。

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