イオンモール銚子

概要

千葉県銚子市に所在する「イオンモール銚子」は、イオンモール株式会社が管理・運営を手がける、地域における買物の中心となる大型商業施設です。JR銚子駅を中心とした市街地から少し離れた郊外、主要幹線である国道126号沿いに位置しています。

この施設は2010年3月16日にグランドオープンしました。地上2階建ての広大な空間には、核となる「イオン銚子店」に加え、シネマコンプレックスや家電量販店、多彩な飲食、ファッション、エンターテイメント、サービス関連など、およそ100店舗の専門店が集結しています。この施設は外房地域、特に海匝・山武・長生・夷隅エリアにおける最大級の商業拠点として位置づけられており、さらに茨城県の鹿行地域からも集客を見込んでいます。およそ13万人、4万4000世帯を主要な商圏としています。

館内の専門店街は、1階にカジュアルウェアや生活雑貨の店舗、多彩なレストランやカフェが並び、2階には大型専門店が中心に配置されています。特に2階には、全600席から屏風ヶ浦方面の眺望を楽しめるオーシャンビューのフードコートや、5スクリーン、総座席数770席を備えたシネマコンプレックス「イオンシネマ」などがあります。核店舗のイオン銚子店では、子育て世代からシニア層まで、幅広い年代のお客様の多様なライフスタイルに応じた品揃えとサービスを提供することを目指しています。

地域との連携と特色

当モールは単なる商業施設に留まらず、地域の魅力を発信する拠点としての機能も担っています。館内には、銚子の観光情報やイベントを紹介する「銚子しおさいプラザ」や、地元ならではの名産品を扱う「銚子活菜横丁 鮮の市」を設けています。特に「鮮の市」は観光客の皆様にも気軽に立ち寄っていただけるよう、モール南側の広場入口近くに大型観光バス専用の広大な駐車場（23台収容）を完備しています。施設内の各広場にも工夫が見られ、「いるかの広場」「風の広場」「太陽の広場」はそれぞれ港、風力発電、灯台といった銚子らしい風景をモチーフにしたデザインとなっており、遠方からの訪問者にも地域の特色を感じていただけるような演出が施されています。

環境負荷低減への配慮も当モールの重要な特徴です。屏風ヶ浦に面し、水郷筑波国定公園および県立九十九里自然公園に近接するという立地から、20kW出力のソーラーパネルによる太陽光発電設備の導入をはじめ、省エネルギーに資する各種装置や再生材の活用など、持続可能な施設運営に努めています。電気自動車向けの充電ステーションも設置されています。

快適なショッピング環境を提供するため、利便性向上にも取り組んでいます。身体障害者用の駐車場には、ゲート付きの区画が11台分設けられています。また、公共交通機関でのアクセスを支援するため、千葉交通バス停「陣屋町」からJR銚子駅を経由するシャトルバスが1日10往復運行されています。

銚子市との連携も深く、2010年には地域振興に関する包括提携協定を締結しました。この協定に基づき、地域貢献型電子マネー「犬吠WAON」を利用したお買い物金額の一部（0.1％）が銚子市に寄付される仕組みが構築されています。市では、この「犬吠WAON」カードを活用した地域通貨「すきくるスター」を導入しており、地域づくりプラットフォーム「銚子円卓会議」が中心となって、域内消費を活性化させ、持続可能な地域コミュニティを育むための事業が推進されています。

沿革

この施設の歴史は、2008年秋の着工に始まります。2010年3月16日に「イオン銚子ショッピングセンター」として開業し、その後、2011年3月には核店舗の名称がジャスコからイオンに変更されました。同年11月には施設全体の名称が現在の「イオンモール銚子」となり、さらに2013年11月からはイオンモール株式会社が管理・運営を担っています。

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