イグアス国立公園 (ブラジル)

イグアス国立公園について

ブラジルのイグアス国立公園は、1939年にパラナ州に設立された国立公園で、特にその壮大なイグアスの滝で国際的に有名です。この公園はアルゼンチンとも接しており、そこでの滝はアルゼンチンのイグアス国立公園と共に分かれて存在しています。両国の国立公園はそれぞれ異なる特長を持ちながら、訪れる人々に素晴らしい自然景観を提供しています。

生物多様性

イグアス国立公園は、オウギワシやカオグロナキシャクケイ、ズグロトラフサギなどの多くの種類の鳥を含む豊かな動植物相を誇ります。広大な公園の中には、オオカワウソやオオアリクイ、ジャガー、ピューマ、マーゲイ、ジャガランディ、アメリカバク、ヤブイヌなど、様々な野生動物が生息しています。また、公園内には5種類の異なる森林生態系が共存しており、このような多様な生物系は世界的にも珍しい特徴です。

世界遺産としての評価

1986年にはユネスコの世界遺産に登録され、アルゼンチンのイグアス国立公園とは別々に評価されています。この登録においては、ブラジルの「Iguaçu」とアルゼンチンの「Iguazú」という異なる綴りが使用されますが、正式名称には「ブラジル」や「アルゼンチン」という地名は含まれていません。

登録の基準としては、
1. ひときわ優れた自然美や芸術的な重要性を持つ自然現象が含まれること、
2. 生物多様性の保全において重要な生息地が含まれていること、
などが挙げられています。特に絶滅の恐れがある種の生息地などは、科学的または保全の観点からも高い価値を持っています。

危機遺産登録

イグアス国立公園は1999年に「危機遺産リスト」に追加されました。これは国立公園内の道路建設計画が環境に及ぼす悪影響を懸念されたためです。公園内の道路を閉鎖するなどの対応が取られた結果、2001年には危機遺産リストから除外されることとなりました。

まとめ

イグアス国立公園はその美しい風景や多様な生態系により、訪れる人々に驚きと感動を与える特別な場所です。ユネスコの世界遺産としての認定は、公園の自然環境を保護するための重要な手段となっています。訪れる際には、自然の素晴らしさを体感し、同時に保全の意識を高める機会としたいものです。

外部リンクとして、イグアス国立公園に関する旅行ガイドはウィキトラベルにあり、また、関連する地理データはオープンストリートマップで確認できます。公式ウェブサイトも訪問者にとって有益な情報源となるでしょう。

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