イスタンブール空港

イスタンブール空港について

イスタンブール空港（Istanbul Airport）は、トルコ・イスタンブールに位置する国際空港です。2018年に開港し、アタテュルク国際空港のすべての旅客便を引き継ぎました。年間1億人を超える利用客数を誇り、ヨーロッパや中東の主要ハブ空港としての地位を確立しています。

空港の概要

所在地: トルコ、イスタンブールヨーロッパ側の黒海沿岸、アルナブッキョイ地区
開港: 2018年10月29日
IATAコード: IST（アタテュルク国際空港から移管）
滑走路: 現在4本（最終的に6本を予定）
年間旅客数: 2023年に7600万人以上

この空港は、その規模と利用者数において世界でも有数の空港の一つであり、ヨーロッパではヒースロー空港に次いで2番目、中東ではドバイ国際空港に次いで2番目に忙しい空港となっています。また、国際旅客数では世界で6位にランクインしています。

建設の背景

既存のアタテュルク国際空港は、市街地に囲まれており拡張が困難でした。また、サビハ・ギョクチェン国際空港も容量が限界に達しており、イスタンブールにおける航空需要の増加に対応するために、新たな空港の建設が不可欠となりました。2015年には、イスタンブールの2つの空港を合わせて9000万人、2017年には9500万人の利用がありました。

建設地

新空港は、イスタンブールの中心部から北に位置する、黒海沿岸のアルナブッキョイ、ギョクチュルク、チャタルジャを結ぶ道路の交差点に建設されました。敷地面積は7,659ヘクタールにも及び、かつては森林や鉱山があった場所です。

計画と段階

空港建設は2013年5月3日に始まり、2030年までに完了する予定です。建設は4つの段階に分けられ、最終的には年間1億5000万人が利用できる世界最大の空港となる計画です。

第1段階: 130万平方メートルのメインターミナル、2本の滑走路、88のゲートブリッジなど。
第2段階: 1本の滑走路、3本の誘導路。
第3段階: 50万平方メートルのターミナル、1本の滑走路、1本の誘導路など。
第4段階: 34万平方メートルのターミナル、1本の滑走路。
最終段階: 6本の滑走路、16本の誘導路、年間2億人が利用できるターミナルなど。

施設

現在、空港には国内線と国際線で利用されているターミナルが1つあります。滑走路は5本あり、メインで3本、バックアップで2本使用されています。

滑走路

17/35方向の滑走路：長さ4,100m (2本)
16/34方向の滑走路：長さ3,750m
18/36方向の滑走路：長さ3,060m（将来的に3,750mに延長予定）

コンコース

将来的にはA,B,D,F,Gの5つのコンコースと143のボーディングブリッジを設ける計画。

セキュリティ

3,500人の保安要員と1,850名の警察官で空港のセキュリティを維持。
監視カメラやセンサーで空港周辺を監視。

その他

* 空港内にはモスク、ホテル、コンベンションセンターなどの施設も完備。

アクセス

イスタンブール地下鉄M11号線が2023年1月23日に開業し、イスタンブール中心部とのアクセスが向上しました。トルコ高速鉄道も建設中で、完成すれば首都アンカラと結ばれる予定です。

論争

空港建設に関しては、環境アセスメントに関する法的問題や、建設中の労働者の死亡事故など、いくつかの論争がありました。

就航航空会社

現在、多くの国際航空会社が就航していますが、貨物便はまだアタテュルク国際空港を使用しています。将来的にはイスタンブール空港に貨物便を就航させる計画があります。

まとめ

イスタンブール空港は、その規模と機能性において、世界を代表する国際空港の一つです。年間1億人を超える利用客数を誇り、ヨーロッパと中東のハブ空港としての役割を担っています。今後の拡張計画により、さらに多くの利用客を迎え入れることが期待されています。

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