イタリア社会党 (2007-)

イタリア社会党 (Partito Socialista Italiano)

イタリア社会党（PSI）は、イタリアの政党であり、社会主義インターナショナルに加盟しています。PSIは、1990年代のタンジェントポリ事件で四散した旧イタリア社会党の勢力を再統合することを目指し、2007年10月に結成されました。

結成の経緯と参加勢力

PSIの再統合には、以下の主要な勢力が参加しました。

エンリコ・ボッセリが率いるイタリア民主社会主義者 (Socialisti Democratici Italiani)
左翼民主主義者出身の政治グループ「民主主義と社会主義」 (Democrazia e Socialismo)
新イタリア社会党を離れたボボ・クラクシ (ベッティーノ・クラクシ元首相の息子) らのイタリア社会主義者 (I Socialisti Italiani)
同じく新イタリア社会党を離れたデミケリス元外相の社会党 (イタリア、2007-2008)
政党連合「バラを握り締めて」に集まった者の一部
労働組合では穏健左派労連のUIL（旧社会党右派・共和党・民主社会党系）が支持

これらの勢力が再結集し、社会党 (Partito Socialista) として結成されました。

結成後の動向

PSIは、再結党から間もない2008年イタリア総選挙でエンリコ・ボッセリを首相候補として独自に立候補しましたが、4%阻止条項に遠く及ばない1%未満の得票率で惨敗し、全議席を失いました。これにより、イタリア議会から社会主義インターナショナルに直接加盟している政党はいなくなりました。

選挙後に行われた党大会では、ボッセリに代わってリカルド・ネンシーニが党書記長に就任しました。その後、デミケリスが離党しましたが、2009年の欧州議会イタリア選出議員選挙では緑の連盟や民主的左翼とともに政党連合「左翼と自由」を結成して臨みましたが、4%阻止条項にわずかに及ばず議席を獲得できませんでした。

2009年10月には、伝統ある「イタリア社会党」の旧名に復し、民主党 (PD) やキリスト教中道民主連合 (UDC) との提携を模索して党勢の巻き返しを図りました。しかし、党内で長期間にわたり指導力を有していたボッセリが2010年12月に離党し、中道新党であるイタリアのための同盟 (Alleanza per l'Italia) へと去るなど、党勢が上向いているとはいえない状態でした。

2013年イタリア総選挙においては単独では立候補せず、民主党の名簿から代議院に4名、元老院に3名の議員を送り込みました。2018年イタリア総選挙では新政党連合インシエーメ (I) を結成し、民主党と選挙協力しつつ1議席を獲得しました。

PSIは、その歴史の中で様々な変遷を経験し、現在もイタリアの政治情勢の中で存在感を示そうとしています。

関連項目

イタリア社会党

外部リンク

党公式サイト（イタリア語）

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