インターセプト (アメリカンフットボール)

インターセプトの基本概念

インターセプト（英: interception）、またはパスインターセプトとは、アメリカンフットボールやカナディアンフットボールの試合において、オフェンスチームの選手が投げたパスがディフェンスチームの選手によって奪われることを指します。このプレーは試合において非常に重要であり、攻撃権がその場で入れ替わるため、ディフェンス側は直ちに反撃を行うことが可能になります。このように、インターセプトは試合の流れを一変させることができる「ビッグプレー」とされています。

インターセプトのメカニズム

アメリカンフットボールやカナディアンフットボールでは、投げられたボールは「フリーボール」とみなされます。オフェンス選手がそのボールを捕球すれば、攻撃が続行されますが、逆にディフェンス選手がボールを捕らえた場合、その瞬間にターンオーバーが発生します。通常、オフェンスはクォーターバックからワイドレシーバーやランニングバック、タイトエンドなどにパスを投げるのですが、この際にディフェンスが素早く反応し、ボールをインターセプトすれば、攻撃権を奪い取ることができるのです。

インターセプトを狙うポジション

インターセプトを行いやすいポジションとして、主にコーナーバックやセイフティ、ラインバッカーが挙げられます。これらのポジションの選手は、ディフェンスの後方に配置され、パスプレーに頻繁に関与します。まれにディフェンシブタックルなどもインターセプトを成功させることがありますが、通常はフロントラインでファンブルを引き起こしてボールを奪うことが多い傾向にあります。

インターセプトの後の展開

試合中にインターセプトが決まると、インターセプトを成功させた選手はボールを持ってディフェンス側の攻撃を開始します。この際、他のディフェンス選手たちは彼をリードし、ブロッカーとなって相手選手から守る役割を果たします。一方、オフェンス側は全員がディフェンダーとして攻撃を試み、ボールを持つ選手をタックルしようとします。インターセプトした選手が倒されずにエンドゾーンに到達した場合、タッチダウンが記録され、6点が追加されます。このプレーは「ピックシックス（pick-six）」と呼ばれることがあります。

特殊なインターセプト

また、一般的なプレーとは異なり、エクストラポイントの際にインターセプトが発生した場合には、エクストラポイントの2点が加算されますので、「ピックツー（pick-two）」と呼ばれることもあります。こうした用語は、ミスによって生じたターンオーバーやポイント獲得の舞台裏を示しており、フットボールの戦術における多様性と深さを示しています。

インターセプトは、ゲームのダイナミクスを変える重要な要素であり、選手のスキルや判断力に依存しています。それゆえ、成功するためには優れたボール判断力と反応速度が必要不可欠です。

もう一度検索