インド北東部地震

2011年9月18日18時10分（インド標準時）、インド北東部でマグニチュード（Mw）6.9の地震が発生しました。この地震は、震源がインドのシッキム州とネパールの国境付近、シッキム州の州都ガントクの北西68kmに位置し、震源の深さは19.7kmでした。この地震は「シッキム地震」とも呼ばれています。

被害状況

この地震により、インドのシッキム州で50人、西ベンガル州で12人、ビハール州で6人、ネパールで9人、そして中国のチベット自治区シガツェ地区ドモ県でも7人が犠牲となりました。特にシッキム州では、10万戸以上の家屋が損壊するという甚大な被害が発生しました。さらに、地震の被害は隣国のバングラデシュやブータンにも及んだと報告されています。

地震発生後、シッキム州の州都ガントクと震源地に近いマンガンを結ぶ道路が寸断され、救援物資の輸送や救助活動が困難を極めました。また、地震後の強雨や地滑りも救助活動を遅らせる要因となりました。

ネパールで亡くなった9人のうち3人は、イギリス大使館の外壁が崩落した際に下敷きとなり犠牲になったと報告されています。

救助活動の困難

地震直後から、被害の全容把握と救助活動が開始されましたが、上記のような状況により、救助活動は難航しました。特に、道路の寸断は、救援物資の輸送や重機の搬入を困難にし、救助隊員の現地への到着も遅らせました。また、悪天候や地滑りは、二次災害のリスクを高め、救助活動をさらに困難にしました。

その他の影響

この地震は、地域住民の生活に大きな影響を与えました。家屋の損壊により多くの方々が避難生活を強いられ、道路の寸断は食料や生活必需品の輸送を滞らせました。また、地震による精神的な影響も懸念されました。

まとめ

この地震は、インド北東部地域に大きな被害をもたらし、多くの犠牲者を出しました。自然災害の恐ろしさを改めて認識させられるとともに、災害発生時の迅速な対応と国際協力の重要性を教えてくれる出来事でした。復興には長い時間と多大な努力が必要とされますが、被災者の方々の一日も早い生活再建が望まれます。

[外部リンク]

Rediff.com: 40 killed in Sikkim quake; relief ops hit by landslides (slideshow) （英語）

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