イースタン・クリーク・レースウェイ

イースタン・クリーク・レースウェイの概要

イースタン・クリーク・レースウェイは、オーストラリアのニューサウスウェールズ州シドニーの近郊、イースタン・クリークに位置する唯一の国際的なサーキットです。このサーキットはシドニーから西へ約40kmの場所にあり、ニューサウスウェールズ州政府によって建設され、所有されています。運営はオーストラリア・レーシング・ドライバーズ・クラブが担当しています。

モータースポーツの中心地

イースタン・クリーク・レースウェイは、モータースポーツにおいて非常に重要な役割を果たしています。特に、ニューサウスウェールズ州におけるモータースポーツの中心地となっており、世界最大のゴーカート施設やオーストラリアの主なドラッグレース場としても知られています。過去には、1991年から1996年までオートバイのロードレース世界選手権のオーストラリアGPが開催されていましたが、その後フィリップ島のサーキットに移転してしまいました。

現在、このサーキットは主にオートバイや自動車のナショナルレース、スーパーカートのレースに使用されています。また、V8スーパーカー選手権の決勝戦が行われたこともありましたが、2005年と2006年にはシリーズから外れ、2007年と2008年には再び使用されました。しかし、2009年には再度シリーズカレンダーから除外されました。

さらに、A1グランプリもこのサーキットで行われることがあり、2005-06、2006-07、2007-08シーズンにオーストラリア戦として開催されています。2008年には、Apex Circuit Design Ltdが投資を行い、フォーミュラ1などの大規模なレースイベントが開催できるようにサーキットの改修工事が行われることが発表されました。

音楽の聖地

イースタン・クリーク・レースウェイはモータースポーツの場だけでなく、1990年代には多くのロックコンサートの開催地としても知られています。ここでは、ガンズ・アンド・ローゼズ、ボン・ジョヴィ、パール・ジャムなど、名だたるアーティストのコンサートが行われました。さらに、1995年のオルタナティブ・ネイション・フェスティバルには、ナイン・インチ・ネイルズ、フェイス・ノー・モア、ルー・リードなどが出演し、非常に多くの観客を魅了しました。

また、1997年のコロッサス2・ダンス・フェスティバルでは、イタリアの音楽グループ「カペラ」が出演するなど、多様な音楽イベントが盛況に開催されました。これらの催しは、イースタン・クリーク・レースウェイの多機能性をさらに強調する要素となっています。

まとめ

イースタン・クリーク・レースウェイは、単なるモータースポーツ施設に留まらず、音楽イベントなど幅広い文化活動を受け入れる場所でもあります。その確固たる地位は、シドニーとその周辺地域における国際的なエンターテインメントの中心としての役割を担っています。

もう一度検索