ウィクショナリー

ウィクショナリーについて

ウィクショナリーは、ウィキメディア財団が運営する辞書および類語辞典を兼ね備えたプロジェクトです。このプラットフォームではコピーレフトなライセンスのもと、オープンコンテントとして情報が共有されており、誰でも自由に閲覧や編集ができます。ウィクショナリーは、GNU Free Documentation License (GFDL) およびクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 3.0 非移植 (CC BY-SA 3.0) のデュアルライセンスで提供されており、情報の広がりと利用が促進されています。

このプロジェクトは2002年12月12日に始まりました。「ウィクショナリー」という名前は、「ウィキ」と「ディクショナリー」（辞書）を組み合わせたもので、正にその性質を表現しています。他のウィキメディアプロジェクトと同様に、ウィキペディアと同じMediaWikiソフトウェアを使用し、これにより誰でもコンテンツを追加したり修正したりすることができます。さらに、このウィキの特長としてインターウィキリンク機能があります。これにより、他のウィキメディアプロジェクトへのリンクを簡単に行うことができ、多種多様な情報をユーザー同士で共有し合うことが可能です。

ウィクショナリーは発足した当初から英語を基盤にした各国語の辞典としてスタートしました。最初はすべてのコンテンツが英語で作成されていましたが、2004年3月22日にはフランス語版とポーランド語版が追加され、英語以外の言語バージョンが創設されました。この進展により、従来の英語版に加えて、多くの言語での辞書が同時に展開され、言語の壁を越えた情報共有の可能性が広まりました。さらに、同年の5月1日にはウィキペディアの利用可能な全言語に基づいて、新たに143の言語版ウィクショナリーが登場しました。

2018年12月時点で、ウィクショナリーは174の言語で展開されていますが、実際に項目が作成されているのは153の言語です。中でも、英語版が最も多い約589万の項目を収録しており、次いでマダガスカル語版が約546万、フランス語版が約339万、ロシア語版が約100万などと続きます。

ウィクショナリーの利用は非常に歓迎されており、誰もが知識を持ち寄ってお互いに学ぶ場となっています。自由に情報を追加し修正できるこのプラットフォームの特性が、多くの人々を引き寄せ、さまざまな言語や文化情報の宝庫としての役割を果たしています。ウィクショナリーは単なる辞書の枠を超え、思想や文化の共有の場としても機能しているのです。

もう一度検索