ウィリアム・シェパード

ウィリアム・シェパード：国際宇宙ステーション初の住人

ウィリアム・マクマイケル・シェパード（William McMichael Shepherd、1949年7月26日生まれ）は、アメリカ合衆国の宇宙飛行士であり、国際宇宙ステーション（ISS）への初の長期滞在ミッションである第1次長期滞在の機長を務めた人物です。彼はその功績により、宇宙名誉勲章を受章しています。

生い立ちと教育

シェパードはテネシー州オークリッジで生まれましたが、自身はニューヨーク州バビロンを故郷と認識しています。彼はベス・ストリングハムと結婚しており、父ジョージ・シェパードはすでに他界、母バーバラ・シェパードはメリーランド州ベセスダに在住です。

1967年にアリゾナ州スコッツデールのアルカディア高校を卒業後、1971年には海軍兵学校で航空工学の学士号を取得しました。水中破壊工作基礎訓練課程を修了後、アメリカ海軍特殊戦コマンドに加わり、Navy SEALsの資格を得ています。さらに、1978年にはマサチューセッツ工科大学（MIT）で機械工学と海洋工学の修士号を取得しました。

NASAでのキャリア

1984年、シェパードはアメリカ航空宇宙局（NASA）の宇宙飛行士に選ばれました。1986年のチャレンジャー号爆発事故後には、チャレンジャーの引き揚げ作業において、Navy SEALsでの訓練経験が活かされるという予期せぬ事態も経験しました。その後、1988年のSTS-27、1990年のSTS-41（探査機ユリシーズの展開）、1992年のSTS-52と、3度のミッションでミッションスペシャリストを務めました。

1993年、シェパードは国際宇宙ステーションのプログラム管理を任されました。そして2000年10月31日から2001年3月21日まで、彼とロシア人宇宙飛行士のユーリー・ギジェンコ、セルゲイ・クリカレフと共に、ISS初の長期滞在となる第1次長期滞在ミッションを遂行しました。このミッションにおいて、彼はISSの初期運用を成功に導き、その後のISSの発展に大きく貢献しました。

シェパードは、宇宙で159日間以上を過ごしており、その経験と知識は宇宙開発における貴重な財産となっています。

受賞と栄誉

2003年：宇宙名誉勲章受章
NASA "Steve Thorne" 航空賞受賞
* 2009年：「宇宙飛行士の殿堂」選出

ウィリアム・シェパードは、その卓越した能力とリーダーシップによって、国際宇宙ステーションの歴史に名を刻んだ偉大な宇宙飛行士です。

William M. Shepherd at the National Aeronautics and Space Administration (NASA) website.

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