ウィルマー・フローレス

ウィルマー・フローレス：波瀾万丈な野球人生とユーティリティー性

ウィルマー・アレハンドロ・フローレス・ガルシア（Wilmer Alejandro Flores Garcia）は、1991年8月6日生まれのベネズエラ出身のプロ野球選手。サンフランシスコ・ジャイアンツに所属する内野手であり、右投右打。愛称は「カティーレ（Catire）」。

プロ入りからメッツ時代

16歳の誕生日にニューヨーク・メッツと契約し、プロとしてのキャリアをスタート。ルーキー級リーグで打率.310、8本塁打という好成績を記録し、早くから才能を発揮。A級リーグではオールスター・フューチャーズゲームに選出されるなど、着実にステップアップ。

2013年8月6日、22歳の誕生日にメジャー初昇格。コロラド・ロッキーズ戦でデビューを飾る。2015年には遊撃手または二塁手として先発出場する機会が増加。しかし、7月29日にはカルロス・ゴメスとのトレードが成立したと報道され、試合中に涙を流す一幕も。その後、トレードは破談となりメッツに残留。その2日後の試合でサヨナラ本塁打を放ち、ファンを熱狂させた。この年は自身初の規定打席に到達し、打率.263、16本塁打を記録。ワールドシリーズにも出場。

2016年は控え内野手として活躍。7月3日のシカゴ・カブス戦では1試合6安打の活躍を見せる。しかし、9月10日の試合で右手首を負傷し、シーズンを終える。2017年にはファウルチップが顔面に直撃し鼻を骨折。2018年には球団最多となる通算10回目のサヨナラ打を記録。

ダイヤモンドバックス、そしてジャイアンツへ

2019年1月16日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスと契約。9月9日のメッツ戦では、古巣での活躍を称える映像が流れ、温かく迎えられた。

2020年2月12日、サンフランシスコ・ジャイアンツと契約。短縮シーズンながら12本塁打、32打点と好成績を収める。2021年は139試合に出場し、9年ぶりの地区優勝に貢献。ポストシーズンにも出場。

2022年シーズン終盤には、2024年までの2年契約で契約延長。リーダーシップやスペイン語の通訳としても高く評価されている。

選手としての特徴

フローレスは内野の4つのポジション全てで100試合以上の先発出場経験を持つユーティリティープレイヤー。また、英語をあまり話せなかったが、大好きなドラマ『フレンズ』で上達したというエピソードも。

記録

MLB
1試合6安打：2016年7月3日（メッツ史上2人目）
通算サヨナラ打：10回（メッツの球団記録）
MiLB
オールスター・フューチャーズゲーム選出：2回（2009年、2012年）

背番号

4（2013年 - 2018年）
* 41（2019年 - ）

ウィルマー・フローレスは、そのユーティリティー性と勝負強さで、チームに貢献し続ける選手として、これからも注目されるだろう。

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