ウィル・フリント

ウィリアム・アーサー・フリント（William Arthur Flynt, 1967年11月23日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州エスコンディード出身の元プロ野球選手（投手）です。台湾球界では「威爾」という登録名でプレーしていました。

来歴

フォートヘイズ州立大学を経て、1991年にシアトル・マリナーズと契約しプロ入り。しかし、メジャーリーグへの昇格は叶わず、1993年のシーズン途中から台湾・中華職業棒球大聯盟（CPBL）の俊国ベアーズでプレーしました。1994年には最多奪三振のタイトルを獲得するなど、台湾球界で実績を残しました。

その後、アメリカに戻り、1995年と1996年の2年間はマイナーリーグでプレー。1997年に再び台湾球界へ復帰し、兄弟エレファンツに入団しました。しかし、1998年は1試合のみの登板に終わり、シーズン途中に退団。その後は、アメリカの独立リーグであるウエスタン・ベースボール・リーグのベンド・バンディッツ、トライシティ・ポッセでプレーしました。2000年には、アトランティックリーグのナシュア・プライドとメキシカンリーグでもプレーしています。

2001年、投手力強化を目指していた大阪近鉄バファローズに入団。しかし、1試合に登板したのみで、投球回数はわずか1/3回。期待に応えることはできず、シーズン途中の6月15日に自由契約となりました。皮肉にも、この年の近鉄はフリントと入れ替わるように途中入団したショーン・バーグマンとジェレミー・パウエルの活躍により、12年ぶりのリーグ優勝を果たしています。近鉄退団後は再びメキシカンリーグでプレーしました。

2002年はメキシカンリーグとウエスタン・ベースボール・リーグのソラノ・スティールヘッズでプレーし、2003年を最後に現役を引退しました。

引退後

引退後は指導者としての道を歩み、2005年にはフロンティアリーグのフローレンス・フリーダムの投手コーチ、2006年にはウィンディシティ・サンダーボルツの投手コーチを務めました。2019年からは、大学野球サマーリーグのノースウッズリーグのチームで指導者として活躍しています。

選手としての特徴

140km/h台のストレートに加え、スライダー、チェンジアップ、フォークなど多彩な球種を操る投手でした。

詳細情報

タイトル
CPBL
最多奪三振：1回 （1994年）
記録
NPB
初登板：2001年4月3日、対千葉ロッテマリーンズ2回戦（大阪ドーム）、8回表2死に5番手で救援登板、1/3回1失点
背番号
27 （1993年 - 1994年、俊国ベアーズ）
21 （1997年、兄弟エレファンツ）
34 （1998年、兄弟エレファンツ）
* 51 （2001年、大阪近鉄バファローズ）

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