ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2018

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による2018年のニューイヤーコンサートが注目を集めました。この記念すべきイベントは、指揮者リッカルド・ムーティが務め、彼にとっては5度目の出演となりました。毎年恒例のこのコンサートは、世界中から多くの視聴者を魅了し、クラシック音楽のファンにとって新年を迎える特別な機会です。

演奏曲目

コンサートのプログラムは2つの部に分かれており、様々な楽曲が演奏されました。まず第一部では、オペレッタ《ジプシー男爵》からの「入場行進曲」で華々しくスタートし、その後は著名なワルツやポルカが続きました。

1. 入場行進曲（ヨハン・シュトラウス2世）
2. ウィーンのフレスコ画（op.249、ヨーゼフ・シュトラウス）
3. 花嫁さがし（op.417、ヨハン・シュトラウス2世）
4. 心うきうき（op.319、ヨハン・シュトラウス2世）
5. マリアのワルツ（op.212、ヨハン・シュトラウス1世）
6. ヴィルヘルム・テル・ギャロップ（op.29b、ヨハン・シュトラウス1世）

第一部の楽曲は、ウィーンの伝統的な音楽スタイルを体現するものばかりで、観客を魅了しました。

第二部では、さらに多彩な曲目が披露されました。特にフランツ・フォン・スッペのオペレッタ《ボッカチオ》の序曲は、プログラムの新たな魅力を引き出していました。以下に主な曲目を紹介します。

1. ボッカチオ序曲（フランツ・フォン・スッペ）
2. ミルテの花（op.395、ヨハン・シュトラウス2世）
3. ステファニー・ガヴォット（op.312、アルフォンス・ツィブルカ）
4. 百発百中（op.326、ヨハン・シュトラウス2世）
5. ウィーンの森の物語（op.325、ヨハン・シュトラウス2世）
6. 祝典行進曲（op.452、ヨハン・シュトラウス2世）
7. 町と田舎（op.322、ヨハン・シュトラウス2世）
8. 仮面舞踏会（op.272、ヨハン・シュトラウス2世）
9. 南国のばら（op.388、ヨハン・シュトラウス2世）
10. 投書欄（op.240、ヨーゼフ・シュトラウス）

さらに、アンコールでは以下の人気曲が演奏され、会場は歓喜に包まれました。

- 雷鳴と稲妻（op.324、ヨハン・シュトラウス2世）
- 美しく青きドナウ（op.314、ヨハン・シュトラウス2世）
- ラデツキー行進曲（op.228、ヨハン・シュトラウス1世）

チケット情報

チケットの価格は立ち見が35ユーロ（約4700円）から始まり、最上位席は1090ユーロ（約14万7千円）となります。チケットはウィーンフィルの公式サイトから購入でき、900席に対して応募が30万件以上にも上る人気のイベントです。

なお、第一部と第二部の間には25分の休憩が設定されています。この時間は、観客がリラックスし、次の演奏を楽しみに待つための貴重なひとときです。ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2018は、音楽の美しさとウィーンの伝統が融合した素晴らしい演奏会として記憶に残ることでしょう。

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