ウエストミッドランド・サファリパーク

ウエストミッドランド・サファリパーク



イギリス中部のウスターシャー州に位置するウエストミッドランド・サファリパークは、1973年にその扉を開いた動物園を核とする総合レジャー施設です。広大な敷地には、様々な体験を提供するエリアが設けられており、中でも特色豊かなサファリゾーンは多くの来園者を魅了しています。

広大なサファリ・アドベンチャー



パークの大きな魅力の一つが、全長約4マイル(約6.5km)にわたる壮大なサファリコースです。自家用車や専用車両で巡ることができ、広々とした環境で暮らす動物たちを間近に観察できます。ここでは、国際自然保護連合(IUCN)によって絶滅の危機に瀕していると評価されている種を含む、世界各地から集められた30種類、600点を超える動物が飼育されています。

特に注目すべきは、ここで見られる大規模な群れです。

ホワイトライオンの群れ: 15頭もの個体が共に暮らすホワイトライオンの群れは、イギリス国内で最大規模を誇ります。
カバの群れ: 水辺で悠々と過ごすカバたちは、ヨーロッパでも有数の大きさを形成しています。
ホワイトタイガーの群れ: 希少なホワイトタイガーもまた、ヨーロッパ最大級の群れを観察することができます。

サファリゾーンは複数のエリアに分かれており、それぞれ異なる種類の動物たちが展示されています。

ホワイトライオンの王国: 威厳あふれるホワイトライオン
リカオン区: 社会性の高いリカオン
ゾウ&ウォーターバック区: 巨大なアフリカゾウとウォーターバック。
ベンガルトラ区: 迫力満点のベンガルトラ
ライオン区: アフリカを象徴するライオン
アフリカ区:
- アンコーレ牛 (長い角が特徴)
- イランド
- オグロヌー
- キリン
- シロサイ
- バーチェルサバンナシマウマ
- レッドリーチュエ
ユーラシア区:
- ヒトコブラクダ
- フタコブラクダ
- ヤク
アジア区:
- シフゾウ
- スイギュウ
- ニルガイ
- バンテン
- モウコノウマ
ワラビー区: 愛らしいホワイトベネッツワラビー。
オオカミの森: 神秘的なネブラスカオオカミ。
カバの湖: 水中で過ごすカバ

ディスカバリー・ゾーンとその他の施設



ウエストミッドランド・サファリパークは、サファリゾーンだけではありません。「ディスカバリー・ゾーン」と名付けられたエリアでは、より多様でインタラクティブな体験が可能です。このゾーンは徒歩で巡ることができ、様々な生き物に出会えます。

オットセイ島: ミナミアフリカオットセイが暮らしています。
アシカ劇場: 賢いアシカたちによるショーが日に複数回開催され、その能力に驚かされます。
黄昏の洞窟: 全天候型の展示施設で、アイアイコウモリといった夜行性の動物たちの神秘的な生態を観察できます。
マーク・オーシアの爬虫類ワールド: 動物番組でも知られる爬虫両棲類学者のマーク・オーシア氏が監修。ヘビトカゲワニカメなど、世界中の爬虫類が集められています。
シークアリウム: 太平洋インド洋の温暖な海に生息する色鮮やかな海洋生物たちが展示されています。
クリーピー・クロウリーズ: サソリタランチュラなどの節足動物に焦点を当てたユニークな展示です。「ぞっとするほど気味が悪いもの」という意味の名称が示す通り、刺激的な発見があるかもしれません。

また、パーク内には遊園地エリアも設けられており、様々なアトラクションを楽しむことができます。動物観察に加えて、スリル満点のアトラクションや家族で楽しめるライドなど、多様なレジャーを提供しています。

ウエストミッドランド・サファリパークは、広大なサファリで野生に近い動物の姿を観察する体験、ディスカバリー・ゾーンでの学び、そして遊園地でのエンターテイメントを組み合わせた、一日を通して楽しめる複合的な施設です。教育的側面と娯楽性を兼ね備え、子供から大人まで満足できるデスティネーションと言えるでしょう。

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。