ウラジミール・ラドマノビッチ

ヴラディミル・ラドマノヴィッチ（Vladimir Radmanović、1980年11月19日 - ）は、セルビア出身の元プロバスケットボール選手です。ポジションは主にスモールフォワードを務めていました。

生い立ちとNBA入りまで

セルビア人の血統を受け継ぐラドマノヴィッチは、ユーゴスラビア連邦、現在のボスニア・ヘルツェゴビナ社会主義共和国のトレビニェで生まれ育ちました。NBA入り前は、セルビアのベオグラードなどのクラブチームで実力を磨き、才能を開花させました。

NBAでの活躍

2001年のNBAドラフトで、シアトル・スーパーソニックス（現オクラホマシティ・サンダー）から全体12位で指名され、NBAの世界に飛び込みました。3年目の2003-04シーズンには、1試合平均12得点、5.3リバウンドを記録し、シックスマン賞の候補にも名前が挙がるほど飛躍的な成長を見せました。ソニックスには5シーズン在籍し、主にベンチからの出場で3ポイントシューターとしてチームに貢献しました。

移籍と新たな挑戦

ソニックスとの契約延長交渉では、チームから長期契約を提示されたものの、出場機会を求めてこれを拒否し、1年契約を選択。その後、2006年2月にクリス・ウィルコックスとのトレードでロサンゼルス・クリッパーズへ移籍しました。クリッパーズでは、3ポイント成功率41.8％、1試合平均5.7リバウンドと安定した成績を残しましたが、契約延長には至らず、半シーズンのみの在籍となりました。

2006年オフには、FAとしてロサンゼルス・レイカーズと契約。フィル・ジャクソン監督の下、トライアングルオフェンスにおけるシューターとしての役割を担い、重宝されました。近年は先発出場も増え、チームに貢献していましたが、2007年2月には、オールスターブレイク中にスノーボードで怪我を負い、罰金処分を受けるという出来事もありました。

2008年にはNBAファイナルに進出しましたが、ボストン・セルティックスに敗退。翌シーズン以降は、ラマー・オドム、トレバー・アリーザ、ルーク・ウォルトンらとのポジション争いが激化しました。その後、2009年2月にはシャーロット・ボブキャッツへ、同年11月にはゴールデンステート・ウォリアーズへトレードで移籍。

2011年12月にはアトランタ・ホークスと1年契約を結び、12月26日の試合では17得点、4スティール、5アシストの活躍を見せました。

引退

2012年7月14日、シカゴ・ブルズに移籍しましたが、シーズン終了後に現役引退を表明しました。

プレースタイル

3ポイントシュートを武器とするシューターであり、NBAでは主にベンチから出場し、チームに貢献しました。また、ユーロステップなど、トリッキーなプレーも得意としていました。

その他

引退後は、バスケットボール関連の活動には関わっておらず、その後の消息は不明です。

ヴラディミル・ラドマノヴィッチは、NBAで10年以上のキャリアを築き、様々なチームでその才能を発揮しました。彼のプレースタイルは、多くのファンを魅了し、記憶に残る選手として、その名は語り継がれるでしょう。

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