エアアンセム

エアアンセムについて

エアアンセム、欧字名ではAir Anthem、2011年3月8日に誕生した日本の競走馬であり、誘導馬としても活躍しています。馬名は特定の冠名に聖歌を冠したもので、その名の通り競馬界においても存在感を示しています。

競走馬としての経歴

エアアンセムは2013年11月23日に東京競馬場で行われた2歳新馬戦（芝1600m）でデビューし、後藤浩輝騎手を背に見事に勝利を収めました。続けて、12月22日のホープフルステークスでも勝利し、デビューからの連続勝利を2に伸ばしました。

3歳になった彼は、2014年1月19日の京成杯から重賞に挑戦。期待がかかる中、3番人気に支持されたものの、11着という結果で苦い思いを味わいます。その後の弥生賞では中団からの進出を試み、トゥザワールドに次ぐ4番手でフィニッシュ。しかし、その後の皐月賞と東京優駿には出走せず、秋に行われたセントライト記念では15着と惨敗を喫しました。

4歳シーズン卓越した競走技術を見せず、条件クラスでの出走を繰り返していましたが、約1年間の長期休養を経て、7歳になった2018年3月にオープンクラスに昇格。7月15日の函館記念では、道中好位をキープし、直線で他馬を交わして先頭に立つと、外から迫るサクラアンプルールを半馬身差で抑え、待望の重賞初勝利を果たしました。その後も何度か掲示板には入ったものの、勝利には至らず、8歳になった年末にはダートレースにも挑戦しました。

2桁の着順が続く中、2020年4月19日の福島民報杯で12着に終わった後、同年4月22日に競走馬登録を抹消し、競走馬生活に終止符を打ちました。

引退後の活動

引退後、エアアンセムは馬事公苑で乗馬として生活を開始し、その後は福島競馬場で誘導馬としての任務を担っています。他の誘導馬と共に、競馬場での重要な役割を果たしています。

血統について

エアアンセムの血統にも注目が集まります。祖母エアデジャヴーは1998年のクイーンステークスの勝ち馬であり、また半弟には2000年にクラシック二冠を達成したエアシャカールがいます。母エアマグダラの兄弟には2008年のアメリカジョッキークラブカップ勝ち馬エアシェイディ、2005年秋華賞勝ち馬エアメサイアがいるなど、華やかな血脈を持つ馬であることが分かります。また、近親にはエアスピネル、エアウィンザー、ベラジオオペラやエアソミュールと、多彩な競走馬が名を連ねています。

競走成績や性格、血統など、エアアンセムは馬の世界において確固たる評価を得ており、今後もその足跡を語り継いでいくでしょう。

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