エイブリー・ブラッドリー

エイブリー・ブラッドリー：屈指のディフェンダー

エイブリー・アントニオ・ブラッドリー・ジュニア（Avery Antonio Bradley Jr.、1990年11月26日 - ）は、アメリカ合衆国ワシントン州タコマ出身の元プロバスケットボール選手です。ポジションは主にシューティングガード、ポイントガードもこなしました。

プロ入りまで

ブラッドリーは、高校時代にネバダ州へ転校。大学は名門テキサス大学に進学しました。テキサス大学のスター選手T・J・フォードに憧れ、同大学を選んだそうです。1年間プレーした後、2010年のNBAドラフトにアーリーエントリーを表明し、ボストン・セルティックスから19位指名を受けました。

NBAキャリア

ボストン・セルティックス時代

2011-12シーズン途中から、レイ・アレンに代わってシューティングガードのスターターに定着。その高いディフェンス能力でチームに貢献しました。2012-13シーズンには、NBAオールディフェンシブチームのセカンドチームに選出されるなど、リーグを代表するディフェンダーとしての地位を確立しました。

2016年2月5日のクリーブランド・キャバリアーズ戦では、101-103で迎えた第4クォーター残り0.8秒の場面で、起死回生の逆転ブザービーター3ポイントシュートを決め、チームを勝利に導きました。また、2017年5月21日のカンファレンスファイナルでも、同点で迎えた第4クォーター残り僅かの場面で、決勝3ポイントシュートを沈め、チームを救いました。

その後

2017年7月7日、マーカス・モリスとのトレードでデトロイト・ピストンズへ移籍。その後、ロサンゼルス・クリッパーズ、メンフィス・グリズリーズ、ロサンゼルス・レイカーズ、マイアミ・ヒート、ヒューストン・ロケッツと多くのチームを渡り歩きました。

レイカーズには2019年にも在籍。チームはNBAチャンピオンに輝きましたが、ブラッドリーは新型コロナウイルスの影響でシーズン再開後の試合には出場しませんでした。

2021年には、ゴールデンステート・ウォリアーズとのトレーニングキャンプに参加後、レイカーズに復帰。12月10日のオクラホマシティ・サンダー戦では、シーズンハイとなる22得点を記録しました。

プレースタイル

ブラッドリーは、長い手足を生かしたディフェンスが最大の持ち味です。デイミアン・リラードやCJ・マッカラムといったリーグを代表するガード陣からも、「NBA随一のペリメーターディフェンダー」と評されるほどです。また、スラムダンクコンテストで優勝するほどの高い運動能力も持ち合わせています。3ポイントシュートの精度も高く、優秀な3&Dプレーヤーとして活躍しました。

エピソード

セルティックス時代の同僚であるアイザイア・トーマスとは、同じタコマ出身で、少年時代からのチームメイトであり親友です。2017年のプレイオフ1回戦直前にトーマスの妹が亡くなった際には、精神的に支え、チームのために奮闘するトーマスを献身的にサポートしました。

エイブリー・ブラッドリーは、その高いディフェンス能力と献身的なプレーで、多くのチームに貢献した名選手として記憶されるでしょう。

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