エイマンタス・スタニオニス

エイマンタス・スタニオニス

エイマンタス・スタニオニス（Eimantas Stanionis）は、1994年8月17日生まれのリトアニア出身のプロボクサーで、元WBA世界ウェルター級王者です。カウナスで生まれ育った彼は、アマチュア時代からその才能を示し、数々の競技大会に参加してきました。

アマチュア時代

スタニオニスは2012年のAIBA世界ユース選手権でライトウェルター級に出場しましたが、準々決勝で敗退を喫しました。その後も、2013年にウェルター級（69kg）でヨーロッパアマチュアボクシング選手権に挑戦するも1回戦敗退、同年10月の世界ボクシング選手権でも2回戦敗退という結果に終わりました。2015年8月には、再度ヨーロッパアマチュアボクシング選手権に参加し、ウェルター級で見事優勝を果たしました。しかし、同年10月の世界選手権では3回戦で敗北し、2016年のリオデジャネイロオリンピックに参加すると、2回戦でシャハラン・ギヤソフに敗れました。

プロ時代

スタニオニスは2016年12月に、リチャード・シェーファーのリングスター・スポーツと契約し、以降はアル・ヘイモンのマネージメントのもとで活動を開始しました。プロデビューは2017年4月のロサンゼルスで行われ、その後も着実にキャリアを重ねていきました。

2021年4月、コネチカット州でのWBA世界ウェルター級挑戦者決定戦にてトーマス・ドゥローメを相手に勝利を収め、スーパー王者のヨルデニス・ウガスへの挑戦権を獲得しましたが、その後の試合は数回の延期を経た後、2022年4月にWBA世界ウェルター級レギュラー王者ラジャブ・ブタエフに挑戦し、勝利を収めて王座を獲得しました。これにより、スタニオニスは王者として注目される存在となりました。

2023年にはバージル・オルティス・ジュニアとの試合が予定されていましたが、健康上の問題から延期が相次ぎました。2024年4月には、T-モバイル・アリーナでの試合にてガブリエル・マエストレに勝利し、王座防衛に成功しました。さらに、8月にはWBAから正規王者に認定され、その立場を固めました。

2025年4月、ニュージャージーで行われたIBF世界ウェルター級王者ジャロン・エニスとの統一戦では、スタニオニスが棄権を申し入れ、初めてのプロとしての敗北を喫しました。彼の戦績は、15勝（9KO）1敗1無効試合というものです。

獲得タイトル

• - WBA世界ウェルター級レギュラー王座（防衛1回、正規王座に認定）
• - WBA世界ウェルター級王座（防衛0回）

スタニオニスは、アマチュア時代からプロボクシングにおいてもその卓越した技術を駆使し、多くの挑戦を乗り越えてきた選手です。これからの彼の活躍にも大いに期待されます。

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