エスタディオ・ディフェンソーレス・デル・チャコ

エスタディオ・デフェンソーレス・デル・チャコ

エスタディオ・デフェンソーレス・デル・チャコ（Estadio Defensores del Chaco）は、パラグアイの首都アスンシオンに所在する多目的スタジアムです。このスタジアムは、パラグアイ代表のホームスタジアムとして広く知られ、国内外の重要なサッカーの試合が開催されています。

歴史的背景

このスタジアムは、1917年に完成し、当初はアスンシオン近郊の地域名にちなんで「エスタディオ・デ・プエルト・サホニア」と呼ばれていました。しかし、後に「デフェンソーレス・デル・チャコ」と呼ばれるようになり、その名前の由来はパラグアイとボリビアの間で起きたチャコ戦争にあります。この戦争において、パラグアイ軍は侵攻してきたボリビア軍からグランチャコを守り抜き、その勇敢な行動に敬意を表してこの名称が定められたのです。

スタジアムの役割

エスタディオ・デフェンソーレス・デル・チャコは国立競技場として、特にパラグアイ代表チームの試合に使用されることが多く、国内リーグ戦では使用されません。代表チームの試合に加えて、南米のクラブによるカップ戦であるコパ・リベルタドーレスやコパ・スダメリカーナなども行われる核心的な会場です。また、1999年にはコパ・アメリカの開催地として選ばれ、多くの観客を魅了しました。

重要な試合

特に注目されるのが、1999年のコパ・アメリカにおける試合です。この大会では、エスタディオ・デフェンソーレス・デル・チャコで以下のような重要なゲームが行われました：

• - 6月29日: パラグアイ vs ボリビア 0-0 (グループA)
• - 6月29日: ペルー vs 日本 3-2 (グループA)
• - 7月2日: パラグアイ vs 日本 4-0 (グループA)
• - 7月2日: ペルー vs ボリビア 1-0 (グループA)
• - 7月10日: メキシコ vs ペルー 3-3 (PK, 4-2) (準々決勝)
• - 7月10日: ウルグアイ vs パラグアイ 1-1 (PK, 5-3) (準々決勝)
• - 7月13日: ウルグアイ vs チリ 1-1 (PK, 5-3) (準決勝)
• - 7月17日: チリ vs メキシコ 1-2 (3位決定戦)
• - 7月18日: ブラジル vs ウルグアイ 3-0 (決勝)

これらの試合は、パラグアイのサッカー史において重要な役割を果たしており、観戦するファンにとって忘れられない瞬間を提供しました。

関連情報

このスタジアムに関連する歴史的事象として、チャコ戦争が挙げられます。また、パラグアイサッカー連盟の公式ウェブサイトや、世界のスタジアム情報をまとめたリソースでも、エスタディオ・デフェンソーレス・デル・チャコについて更に詳しい情報を得ることができます。スタジアムは、パラグアイのサッカー文化にとって欠かせない存在であり、多くの人々に支持され続けています。

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