エターナル・アイドル
『エターナル・アイドル』（原題：The Eternal Idol）は、ブラック・サバスが1987年に発表した13作目のスタジオ・アルバムです。本作は、トニー・マーティンがボーカルとして初めて参加したアルバムとしても知られています。
アルバムの制作は、当初レイ・ギランがボーカルを担当していましたが、後にトニー・マーティンが加入し、ボーカルを録り直しました。興味深いことに、アルバムに収録されている「ナイトメア」に聞こえる笑い声は、ギランのものだという証言があります。
また、クレジット上ではデイヴ・スピッツとボブ・デイズリーの2人がベースを担当したとされていますが、実際にはデイズリーが全曲のベースを演奏しています。作詞作曲に関しても、クレジットはトニー・アイオミとなっていますが、実際にはボブ・デイズリーが作詞に大きく貢献し、レイ・ギランも作詞に関わっていたことが明かされています。
度重なるメンバーの交代も本作の特徴です。デイズリーはベース・パートの録音を終えた後、1986年11月にバンドを脱退。エリック・シンガーも1987年1月に脱退しました。その後、レイ・ギランも脱退し、最終的にトニー・マーティンがボーカル・パートを録り直すという経緯をたどっています。アルバム発表後のツアーでは、ジョー・バートがベース、テリー・チャイムズがドラムスを担当しました。
しかし、本作はセールス的には成功とは言えませんでした。全英アルバムチャートではトップ50入りを逃し、アメリカのBillboard 200でもトップ100入りを逃す結果となりました。この結果を受け、バンドはヴァーティゴ及びワーナー・ブラザース・レコードとの契約を失うことになります。
音楽評論家のEduardo Rivadaviaは、オールミュージックにおいて「『エターナル・アイドル』がブラック・サバスの作品の中でも特に過小評価された状態にあることは否定できず、オジー・オズボーンもロニー・ジェイムス・ディオもマイクに向かっていない作品としては、ほぼ間違いなく彼らのベストである」と評価しています。
2010年には、イギリスやヨーロッパでCD2枚組のデラックス・エディション盤がリリースされました。このエディションには、「ブラック・ムーン」と「サム・カインド・オブ・ウーマン」がボーナス・トラックとして収録されています。これらの2曲は、12インチ・シングル「ザ・シャイニング」のカップリング曲でした。また、ディスク2にはレイ・ギランがボーカルを担当した貴重な録音が収録されています。2011年には、紙ジャケット仕様の日本盤デラックス・エディション盤もリリースされました。
1. シャイニング - "The Shining" – 5:59
2. エインシェント・ウォリアー - "Ancient Warrior" – 5:33
3. ハード・ライフ・トゥ・ラヴ - "Hard Life to Love" – 5:00
4. グローリー・ライド - "Glory Ride" – 4:48
5. ボーン・トゥ・ルーズ - "Born to Lose" – 3:44
6. ナイトメア - "Nightmare" – 5:21
7. スカーレット・ピンパーネル - "Scarlet Pimpernel" – 2:08
8. ロスト・フォーエヴァー - "Lost Forever" – 4:03
9. エターナル・アイドル - "Eternal Idol" – 6:35
デラックス・エディション盤ボーナス・トラック
ブラック・ムーン - "Black Moon"
サム・カインド・オブ・ウーマン - "Some Kind of Woman"
デラックス・エディション盤ボーナス・ディスク（レイ・ギラン・セッション）
グローリー・ライド - "Glory Ride"
ボーン・トゥ・ルーズ - "Born to Lose"
ロスト・フォーエヴァー - "Lost Forever"
エターナル・アイドル - "Eternal Idol"
ザ・シャイニング - "The Shining"
ハード・ライフ・トゥ・ラヴ - "Hard Life to Love"
ナイトメア - "Nightmare"
エインシェント・ウォリアー - "Ancient Warrior"
トニー・アイオミ - ギター
トニー・マーティン - ボーカル
ボブ・デイズリー - ベース
エリック・シンガー - ドラムス
ジェフ・ニコルス - キーボード
アディショナル・ミュージシャン
[ベヴ・ベヴァン]] - [[パーカッション]
* レイ・ギラン - ボーカル（デラックス・エディション盤ボーナス・ディスクのみ）
『エターナル・アイドル』は、ブラック・サバスの歴史の中でも、特に複雑な背景を持つアルバムと言えるでしょう。
制作の背景
アルバムの制作は、当初レイ・ギランがボーカルを担当していましたが、後にトニー・マーティンが加入し、ボーカルを録り直しました。興味深いことに、アルバムに収録されている「ナイトメア」に聞こえる笑い声は、ギランのものだという証言があります。
また、クレジット上ではデイヴ・スピッツとボブ・デイズリーの2人がベースを担当したとされていますが、実際にはデイズリーが全曲のベースを演奏しています。作詞作曲に関しても、クレジットはトニー・アイオミとなっていますが、実際にはボブ・デイズリーが作詞に大きく貢献し、レイ・ギランも作詞に関わっていたことが明かされています。
度重なるメンバーの交代も本作の特徴です。デイズリーはベース・パートの録音を終えた後、1986年11月にバンドを脱退。エリック・シンガーも1987年1月に脱退しました。その後、レイ・ギランも脱退し、最終的にトニー・マーティンがボーカル・パートを録り直すという経緯をたどっています。アルバム発表後のツアーでは、ジョー・バートがベース、テリー・チャイムズがドラムスを担当しました。
セールスと評価
しかし、本作はセールス的には成功とは言えませんでした。全英アルバムチャートではトップ50入りを逃し、アメリカのBillboard 200でもトップ100入りを逃す結果となりました。この結果を受け、バンドはヴァーティゴ及びワーナー・ブラザース・レコードとの契約を失うことになります。
音楽評論家のEduardo Rivadaviaは、オールミュージックにおいて「『エターナル・アイドル』がブラック・サバスの作品の中でも特に過小評価された状態にあることは否定できず、オジー・オズボーンもロニー・ジェイムス・ディオもマイクに向かっていない作品としては、ほぼ間違いなく彼らのベストである」と評価しています。
デラックス・エディション盤
2010年には、イギリスやヨーロッパでCD2枚組のデラックス・エディション盤がリリースされました。このエディションには、「ブラック・ムーン」と「サム・カインド・オブ・ウーマン」がボーナス・トラックとして収録されています。これらの2曲は、12インチ・シングル「ザ・シャイニング」のカップリング曲でした。また、ディスク2にはレイ・ギランがボーカルを担当した貴重な録音が収録されています。2011年には、紙ジャケット仕様の日本盤デラックス・エディション盤もリリースされました。
収録曲
1. シャイニング - "The Shining" – 5:59
2. エインシェント・ウォリアー - "Ancient Warrior" – 5:33
3. ハード・ライフ・トゥ・ラヴ - "Hard Life to Love" – 5:00
4. グローリー・ライド - "Glory Ride" – 4:48
5. ボーン・トゥ・ルーズ - "Born to Lose" – 3:44
6. ナイトメア - "Nightmare" – 5:21
7. スカーレット・ピンパーネル - "Scarlet Pimpernel" – 2:08
8. ロスト・フォーエヴァー - "Lost Forever" – 4:03
9. エターナル・アイドル - "Eternal Idol" – 6:35
デラックス・エディション盤ボーナス・トラック
ブラック・ムーン - "Black Moon"
サム・カインド・オブ・ウーマン - "Some Kind of Woman"
デラックス・エディション盤ボーナス・ディスク（レイ・ギラン・セッション）
グローリー・ライド - "Glory Ride"
ボーン・トゥ・ルーズ - "Born to Lose"
ロスト・フォーエヴァー - "Lost Forever"
エターナル・アイドル - "Eternal Idol"
ザ・シャイニング - "The Shining"
ハード・ライフ・トゥ・ラヴ - "Hard Life to Love"
ナイトメア - "Nightmare"
エインシェント・ウォリアー - "Ancient Warrior"
参加ミュージシャン
トニー・アイオミ - ギター
トニー・マーティン - ボーカル
ボブ・デイズリー - ベース
エリック・シンガー - ドラムス
ジェフ・ニコルス - キーボード
アディショナル・ミュージシャン
[ベヴ・ベヴァン]] - [[パーカッション]
* レイ・ギラン - ボーカル（デラックス・エディション盤ボーナス・ディスクのみ）
『エターナル・アイドル』は、ブラック・サバスの歴史の中でも、特に複雑な背景を持つアルバムと言えるでしょう。
もう一度検索
【記事の利用について】
タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。
【リンクついて】
リンクフリーです。