エディ・アルバレス (野球)

エドゥアルド・コルテス・アルバレス（Eduardo Cortes Alvarez、1990年1月30日 - ）は、アメリカ合衆国フロリダ州マイアミ出身のプロ野球選手（内野手）であり、ショートトラックスピードスケート選手としても活躍しました。現在はMLBのアトランタ・ブレーブス傘下に所属。右投両打。

特筆すべきは、スピードスケート選手からプロ野球選手へ転身した異色の経歴です。2014年ソチオリンピックのショートトラックスピードスケート競技、そして2020年東京オリンピックの野球競技という、夏・冬両方のオリンピックで銀メダルを獲得した、数少ないメダリストの一人です。

スピードスケート選手時代

アルバレスは7歳からローラースケートを始め、2008年と2009年には世界ジュニア選手権に出場しました。しかし、膝蓋腱の手術を受けたことで一時スケートから離れ、野球をプレー。2012年に再びスケートに復帰し、ソチオリンピックではアメリカ代表として男子5000mリレーで銀メダルを獲得しました。

野球への転身とホワイトソックス傘下時代

ソチオリンピック後、アルバレスは再び野球に転身することを発表。「スピードスケートに戻ることは95%ない」と語りました。2014年6月11日、シカゴ・ホワイトソックスとマイナー契約を結び、ルーキー級のアリゾナリーグ・ホワイトソックスでプロデビュー。同年8月にはA級のカナポリス・インディミディターズに昇格しました。

2015年はカナポリスで開幕を迎え、7月にはA+級のウィンストン・セーラム・ダッシュに昇格。2016年はAA級のバーミングハム・バロンズで開幕を迎え、その後AAA級のシャーロット・ナイツに昇格し、メジャー昇格目前まで迫りましたが、その後成績が伸び悩み、停滞しました。

マーリンズ時代

2019年3月27日、マイアミ・マーリンズにトレードされ、傘下のAAA級ニューオーリンズ・ベビーケークスでプレーしました。2020年には、マーリンズの選手に新型コロナウイルスの集団感染が発生し、ロースターが大幅に空いたことを受け、8月3日にメジャー昇格。8月5日のボルチモア・オリオールズ戦でメジャーデビューを果たしました。しかし、9月13日にDFAとなり、17日にマイナー契約となりました。

2021年7月、東京オリンピックアメリカ代表に選出。準決勝の韓国戦に勝利し、決勝に進出したことで銀メダル以上が確定し、史上6人目となる夏冬オリンピックメダリストとなりました。最終的に銀メダルを獲得し、二塁手として大会ベストナインにも選出されました。

9月にはメジャーに昇格し、同月11日のアトランタ・ブレーブス戦でチャーリー・モートンからメジャー初本塁打を放ちました。オフにFAとなりました。

ドジャース、ブルワーズ、レッドソックス傘下時代

2022年1月1日、ロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約。6月3日にアクティブ・ロースター入りしましたが、8月30日にDFAとなり、9月5日にFAとなりました。同年12月3日にはミルウォーキー・ブルワーズとマイナー契約を結び、傘下AAA級ナッシュビル・サウンズに配属されましたが、2023年7月13日にFAとなりました。同年7月26日にはボストン・レッドソックスとマイナー契約を結んでいます。

メッツ、ブレーブス傘下時代

2024年9月8日に金銭トレードでニューヨーク・メッツへ移籍し、翌日アクティブ・ロースター入り。メッツでは13試合に出場して安打こそ放てなかったものの、2得点、2三振、1四球を記録しました。オフの10月21日にFAとなりました。

2025年1月6日にアトランタ・ブレーブスとマイナー契約を結び、翌7日にAAA級グウィネット・ストライパーズに配属されています。

アルバレスは、類まれなる運動能力と不屈の精神で、二つの異なる分野で頂点を極めたアスリートです。今後の活躍にも目が離せません。

もう一度検索