エドワード・フィッツアラン＝ハワード (第18代ノーフォーク公)

エドワード・ウィリアム・フィッツアラン＝ハワード：第18代ノーフォーク公爵

エドワード・ウィリアム・フィッツアラン＝ハワード（Edward William Fitzalan-Howard, 18th Duke of Norfolk, 1956年12月2日 - ）は、イギリスの貴族、政治家であり、ノーフォーク公爵家の現当主です。

生い立ちと教育

1956年、後の第17代ノーフォーク公爵マイルス・フィッツアラン＝ハワードの長男として生まれました。幼少期からアランデル伯爵の儀礼称号で呼ばれ、ローマ・カトリック系の名門インデペンデント・スクールであるアンプルフォース・カレッジで教育を受けました。その後、オックスフォード大学リンカーン・カレッジに進学し、高等教育を受けました。

キャリア

1989年には、パークウッド・グループ株式会社(Parkwood Group Ltd)の会長(Chairman)に就任し、ビジネスの世界でも活躍しました。2002年6月24日、父の死去に伴い第18代ノーフォーク公爵位を継承しました。

貴族院議員として

1999年の貴族院改革により、世襲貴族の議席が大幅に制限されましたが、ノーフォーク公爵家は軍務伯という世襲職を有していたため、議席を保持することができました。そのため、彼は爵位継承とともに貴族院議員に列し、現在も無所属議員として活動しています。また、ケンブリッジ大学セント・エドマンズ・カレッジの名誉フェローでもあります。

継承した爵位

2002年6月24日に父マイルス・フィッツアラン＝ハワードの死去により、以下の爵位を継承しました。

第18代ノーフォーク公爵 (18th Duke of Norfolk) - 1483年創設
第36代アランデル伯爵 (36th Earl of Arundel) - 1139年頃創設
第18代サリー伯爵 (18th Earl of Surrey) - 1483年創設
第16代ノーフォーク伯爵 (16th Earl of Norfolk) - 1644年創設
第13代バーモント男爵 (13th Baron Beaumont) - 1309年創設
第26代マルトレイヴァース男爵 (26th Baron Maltravers) - 1330年創設
第16代フィッツアラン＝クラン＝オズワルデスタ男爵 (16th Baron FitzAlan, Clun and Oswaldestre) - 1627年創設
第5代グロソップのハワード男爵 (5th Baron Howard of Glossop) - 1869年創設

これらの爵位は、イングランド貴族、連合王国貴族として、長きにわたりフィッツアラン＝ハワード家に受け継がれてきたものです。

家族

1987年にジョージナ・ゴアと結婚し、5人の子供をもうけました。

長男：ヘンリー・マイルス・フィッツアラン＝ハワード（1987年-） - アランデル伯爵（ノーフォーク公爵位の法定推定相続人、レーサー）
長女：レイチェル・フィッツアラン＝ハワード（1989年-） - 嬢(Lady)
次男：トマス・フィッツアラン＝ハワード（1992年-） - 卿(Lord)
次女：イザベル・フィッツアラン＝ハワード（1994年-） - 嬢
三男：フィリップ・フィッツアラン＝ハワード（1996年-） - 卿

2011年4月には、妻ジョージナと別居状態になったことが報じられました。

参考文献

田中嘉彦「英国ブレア政権下の貴族院改革 : 第二院の構成と機能」『一橋法学』第8巻第1号、一橋大学大学院法学研究科、2009年。
Dod's Parliamentary Companion. Vacher Dod Publishing, Limited. (2004). ISBN 978-0905702438

外部リンク

Hansard 1803–2005: contributions in Parliament by the Duke of Norfolk（英語）
* Edward Fitzalan-Howard, 18th Duke of Norfolk


第18代ノーフォーク公爵エドワード・ウィリアム・フィッツアラン＝ハワードは、イギリスの歴史と伝統を体現する貴族の一人として、多岐にわたる分野でその存在感を示しています。

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