エド・ハーマン

エド・ハーマン

エド・ハーマン（Ed Herman）は1980年10月2日生まれ、アメリカ合衆国のワシントン州バンクーバー出身の元総合格闘家です。彼の格闘技人生は数々の競技を経て築かれており、特に日本のパンクラスやアメリカのUFCでの活躍が知られています。

来歴

エドは中学や高校でレスリングとアメリカンフットボールを行っていました。高校卒業後の2000年代初頭にはチームクエストに参加し、ここで総合格闘技の練習を始めました。彼のキャリアのスタートは2004年7月25日に行われたパンクラスの3対3対抗戦であり、ここで大将戦に出場。しかし、三崎和雄に肩固めで敗北し、チームは1勝2敗で対抗戦に敗れました。

2005年3月にはSportFightのライトヘビー級タイトルマッチでグローバー・テイシェイラと対戦し、判定勝ちを収め王座を獲得するなど、次第にその存在感を示していきました。

The Ultimate Fighter

2006年、エドはリアリティ番組「The Ultimate Fighter」の第3シーズンに参加します。ケン・シャムロックのチームでミドル級の選手として挑戦し、エリミネーションバウトでは腕ひしぎ十字固めで勝利。トーナメント準決勝でも一本勝ちを収め、決勝に進出しましたが、ケンドール・グローブ相手に判定で敗れ、準優勝という結果となりました。

UFCキャリア

エドのUFCでのキャリアも興味深いものです。2007年6月のUFC 72でスコット・スミスに対し、チョークスリーパーで一本勝ちを収めるとともに「サブミッション・オブ・ザ・ナイト」の賞も受賞しました。また、同年11月のUFC 78ではジョー・ドークセンに対し、左フックでKO勝ちを収め、「ノックアウト・オブ・ザ・ナイト」を獲得しました。

その後、2012年8月にはUFC 150でジェイク・シールズと対戦しましたが、試合後の検査でシールズに薬物陽性が検出され、試合結果がノーコンテストに変更されるという波乱も経験します。

2013年にはStrikeforceに初めて出場し、ジャカレイにキムラロックで一本負けを喫しますが、その後、UFC on FOX 8でトレバー・スミスに判定勝利を収め、「ファイト・オブ・ザ・ナイト」の栄誉を手にしました。

ライトヘビー級に転向後は、2016年1月にティム・ボッシュに右膝蹴りでKO勝ちし、「パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト」に選ばれました。しかし、同年7月にはニキータ・クリーロフに左ハイキックでKO負けを喫し、2023年4月にはザック・カミングスにTKO負けを経験し、引退を表明しました。

戦績

エド・ハーマンは多くのタイトルを獲得しており、以下のものに代表されます。

• - 2003年: DesertBrawlミドル級王座
• - 2005年: SportFightライトヘビー級王座
• - 2005年: ISKA MMA世界ミドル級王座

また、彼はUFCでの活躍により、多数の表彰を受けています。

• - UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト（2回）
• - UFC ノックアウト・オブ・ザ・ナイト（1回）
• - UFC サブミッション・オブ・ザ・ナイト（2回）
• - UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト（1回）

まとめ

エド・ハーマンはその華々しいキャリアを通じて、多くのファンに感動と興奮を与えてきました。彼の試合は常にドラマチックで、力強いファイトで知られています。引退後もその影響は格闘技界に残り続けることでしょう。

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