エナリス

株式会社エナリスについて

株式会社エナリス（ENERES Co., Ltd.）は、エネルギーエージェントサービスや電力卸取引を主な事業とする企業です。2004年に池田元英によって創業され、「エネルギー流通情報事業」を軸に、需要家の電源選択と効率的なエネルギー利用を支援する各種サービスを提供しています。東日本大震災以降は、節電マネジメントサービスにも力を入れています。

沿革

2004年12月: 有限会社エナリスとして設立。
2006年5月: 株式会社エナリスへ組織変更。
2012年4月: 経済産業省の補助事業「エネルギー管理システム導入促進事業」におけるBEMSアグリゲータに登録。
2013年10月: 東京証券取引所マザーズに上場。上場2日目の初値は公開価格の2.6倍となる717円を記録。
2014年12月: 社長が池田元英から村上憲郎へ交代。
2015年1月: 東京証券取引所から特設注意市場銘柄に指定。
2016年6月: エナリス労働組合が結成。
2016年8月: KDDI株式会社と資本・業務提携。KDDIが池田元英とその親族から30%の株式を取得し、その他の関係会社となる。
2016年9月: 東京証券取引所から特設注意市場銘柄の指定を解除。
2018年8月: KDDI株式会社と電源開発株式会社が共同で、エナリス株式の株式公開買付けを行うことを発表。同時に監理銘柄（確認中）に指定。
2018年12月: KDDIと電源開発による株式公開買付けが成立。KDDIが親会社に、電源開発がその他の関係会社となる。
2019年3月: 東京証券取引所マザーズ上場廃止。株式併合により株主がKDDI及び電源開発のみとなる。

不祥事

エナリスは過去にいくつかの不祥事を経験しています。

2014年10月: 取引先の実態不明報道により株価が急落。
10月23日、約10億円の売掛金残高がある取引先「テクノ・ラボ」が実態不明の会社であると報じられ、株価がストップ安まで下落しました。
2014年12月: 決算発表の遅延と業績見通しの下方修正。
2014年第3四半期決算が当初予定より1ヶ月遅れて発表され、通期業績見通しが下方修正されました。連結売上高は期初計画から大幅に減額、最終損益も赤字に転落しました。これは、売上高の取り消しや、子会社化した企業ののれん代減損処理によるものでした。
2014年12月: 創業者の池田元英が引責辞任。
一連の不祥事を受け、創業者の池田元英が社長を引責辞任し、社外取締役であった村上憲郎が後任となりました。
2015年1月: 東京証券取引所から特設注意市場銘柄に指定。
有価証券上場規程に基づき、開示された情報に虚偽があり、内部管理体制の改善が必要と判断され、特設注意市場銘柄に指定されました。さらに、上場契約違約金も徴求されました。
2015年～2016年: 内部管理体制の改善に取り組むも、特設注意市場銘柄指定が継続。
第三者調査委員会の報告により、発電機や太陽光発電施設に係る売上が過大に計上されていることが発覚し、過去の決算が虚偽であることが認められました。内部管理体制の改善に取り組みましたが、コーポレート・ガバナンスの不備を指摘され、特設注意市場銘柄の指定が継続されました。その後、内部管理体制が改善されたと認められ、特設注意銘柄指定は解除されました。

関連項目

電力自由化
電力流通
スマートグリッド
BEMSアグリゲータ

外部リンク

株式会社エナリス 公式サイト
株式会社エナリス サービスサイト

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