株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ四国(NTTドコモ四国)について
株式
会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ四国は、かつて四国地方を事業区域としていた日本の
電気通信事業者です。一般には
NTTドコモ四国として知られ、株式
会社エヌ・ティ・ティ・ドコモの完全子
会社でした。現在は、
NTTドコモ四国支社として、四国における
NTTドコモの事業を担っています。
事業区域
NTTドコモ四国は、以下の四県を事業区域としていました。
香川県
愛媛県
高知県
徳島県
沿革
NTTドコモ四国の設立から解散に至るまでの主な出来事は以下の通りです。
1991年11月14日:エヌ・ティ・ティ移動通信企画四国株式会社として、高松市錦町二丁目に設立。
1993年4月28日:エヌ・ティ・ティ四国移動通信網株式
会社に商号変更。
1998年12月1日:エヌ・ティ・ティ四国パーソナル通信網(NTTパーソナル四国)からPHS事業を継承。
2002年4月1日:株式
会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ四国に商号変更。
2004年5月10日:本社を高松市サンポートへ移転。
2004年6月:
無線呼び出し(ポケットベル)の新規加入受付を停止。
2005年5月:PHSの新規加入受付を停止。
2007年3月31日:ポケットベル事業から撤退。
2008年1月7日:PHS事業から撤退
2008年7月1日:親
会社の株式
会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(ドコモ中央)に合併し解散。この
会社の本社は
NTTドコモの四国支社となりました。
本社・支店等所在地
本社:香川県高松市サンポート2番1号 高松シンボルタワー サンポートビジネススクエア
香川支店:
香川県高松市錦町二丁目4番8号
愛媛支店:愛媛県松山市宮西二丁目9番33号
高知支店:
高知県高知市北本町四丁目5番40号
徳島支店:徳島県徳島市北常三島町一丁目6番1
特筆事項
NTT西日本四国事業本部と、
NTTパーソナル四国の本社が共に
愛媛県松山市にあったのに対し、ドコモ四国は
高松市に本社を構えていた点が特徴的です。現在の
NTTドコモ四国支社も
高松市に所在しています。
代理店への契約方式として、各地域会社の中で最後まで委託販売方式を採用していました。そのため、価格が全て統一されていた時期がありました。通常の卸売りでは、独占禁止法に抵触する可能性があります。
ドコモショップを柱とする営業方針のため、在庫もドコモショップのみに限定され、家電量販店の一次代理店加入や安売りが価格統制によりできない地域でした。現在は状況が異なっています。
家電量販店では、ベスト電器(本社:福岡)のみが、当時の社長の関係で例外的に後発参入できましたが、当初は在庫販売は認められませんでした。現在はベスト電器以外の量販店でも、グループ会社が一次代理店を取得しており、状況は変化しています。
スーパーなどでは、イオンニューコム(JUSCO松山など)に在庫がある店舗も存在しましたが、一次代理店(親店)が丸紅テレコム(ドコモショップ兵庫町店)であったため可能でした。ドコモ四国はこれを認めていませんでした。また、
香川県から
愛媛県の二次代理店への配備に対し、他の代理店からの抗議があり、ポケットベルのみの在庫となりました。しかし、ポケットベルの在庫も
高知県以外では二次代理店では珍しいものでした。他にも、カメラの田中やスーパーのダイエーの親代理店も丸紅テレコムでした。
家電量販店では、徳島のJoshin電気のFC店が一角でドコモショップをインショップとして経営していましたが、これは元々地元でナショナルショップを経営していた関係で代理店を取得していたためであり、家電量販店の一次代理店としてではなく、FC店が独自に権利を取得している特殊な例です。
家電量販店で唯一、管轄の支店よりドコモロゴ看板の使用許可を得て、全キャリアのロゴ置き看板を並べて併売販売していた店舗に、ハンディホンプラザ城北店(マツヤデンキ)がありました。ここは、携帯事業に注力し、一時は近隣のドコモショップよりも契約獲得数が上回っていました。四国で最初に一次代理店管理を条件に黒ロムでの在庫が配備され、店頭にも「在庫あります」の表示がありました。マツヤデンキのFC店であり、ドコモ以外の全キャリア、
PHS、ポケットベルまで全て一次代理店を取得していました。機種交換や修理の受付も利益が全く発生しないにもかかわらず受付し、ドコモまでその都度係員が持ち込んで、自店負担で貸出機まで用意していたため、ショップの少ない当時(平成5年から平成10年頃)は地元地域で人気店でした。ちなみに全キャリアの看板が屋上サインに横並びで掲げられていました(現在は閉店)。ドコモは併売店を嫌っていましたが、現在は在庫のない量販店系販売店は少なくなっています。
関連項目
吉沢悠
NTTドコモ
外部リンク
*
NTTdocomo