エバーラスト(Everlast Worldwide Incorporated)
エバーラストは、
1910年にアメリカ・ブロンクスで創業した、
ボクシングおよび
フィットネスギアのブランドです。創業者のジェイコブ・ゴロムが
水着メーカーとしてスタートしましたが、その後、
ボクシングギアの製造に軸足を移し、世界的なブランドへと成長しました。
歴史
1910年: ジェイコブ・ゴロムが17歳で水着メーカーとして創業。耐久性に優れた水着を開発し、「EVERLAST」(永遠)と名付けました。
1911年: スポーツ用品全般を扱う直営店を開設。
1917年: 若手ボクサーのジャック・デンプシーからの依頼で、トレーニング用ヘッドギアを製作。これがきっかけでボクシングギアの製造を開始しました。
1919年: デンプシーがエバーラストのグローブを着用し、世界ヘビー級王座を獲得。これにより、エバーラストは
ボクシングブランドとして世界的に認知されるようになりました。この試合は「トレドの惨劇」として
ボクシング史に残る試合となりました。
1925年: 世界初のボクシングトランクスを開発。それまで革紐だったウエスト部分をゴムに変更し、画期的な製品として評価されました。
1950年: 創業者ジェイコブ・ゴロムが死去。
1995年: ジェイコブ・ゴロムの息子ダンが死去。
2000年: AAGがエバーラストを買収し、「EVERLAST WORLDWIDE INC.」に改称。
2007年: Sports DirectがEVERLAST WORLDWIDE INC.を買収。
エバーラストは、ボクシンググローブ、トランクス、ヘッドギアなど、あらゆるボクシングギアを製造しています。特にボクシングトランクスは、創業以来90年以上も業界トップの地位を維持しており、多くのプロボクサーに愛用されています。これまでに、モハメド・アリ、マイク・タイソン、シュガー・レイ・ロビンソンなど、125名以上の世界王者がエバーラストのグローブを使用した実績があります。
日本人選手とエバーラスト
エバーラストのグローブは、数々の日本人世界王者の活躍を支えてきました。
1952年: 白井義男がダド・マリノに勝利し、日本人初の世界フライ級王座を獲得した試合で使用。
1962年: ファイティング原田がポーン・キングピッチに勝利し、世界フライ級王座を獲得した試合で使用。
1963年: 海老原博幸がポーン・キングピッチに勝利し、世界フライ級王座を獲得した試合で使用。
1975年: 輪島功一がオスカー・アルバラードに勝利し、2度目の世界スーパーウェルター級王座を獲得した試合で使用。
1980年: 上原康恒が
サムエル・セラノに勝利し、WBA世界スーパーフェザー級王座を獲得した試合で使用。
2007年: 坂田健史が暫定王者ロベルト・バスケスとの王座統一戦から5度の防衛戦で使用。
エバーラストのボクシンググローブは、プロ用とアマチュア用があります。
プロ用
素材:牛革
構造:拳への衝撃を吸収する4層構造
承認:アメリカ、WBA・WBC・IBF・WBO・IBOなどが承認
色:黒、赤、青、白、緑、黄、ピンク(サイズにより限定)
サイズ:8オンス、10オンス、12オンス
アマチュア用
素材:牛革
構造:
拳への衝撃を軽減する4層構造
縫製:優れた耐久性とカット低減を目指した縫製
色:赤、青
サイズ:10オンス、12オンス
エバーラストは、世界75カ国でライセンスビジネスを展開しています。日本では、2013年以降、株式会社フェローズがライセンシーとして、フィットネスギア、フィットネスウェア、カジュアルウェアなどを展開しています。
ライセンス展開国
アメリカ、[カナダ]]、ヨーロッパ、イギリス、ラテンアメリカ、日本、香港]、[[オーストラリア、ニュージーランドなど
ライセンス展開アイテム
ギア(ボクシングギア、エクササイズマシン)、アスレチックウェア(メンズ、レディース)、アンダーウェア、ソックス、帽子、バッグ、ファッションシューズ、靴(スニーカー)、スポーツウォッチ、眼鏡、サングラス、香水、化粧品、サプリメント、子供用ステーショナリーなど
また、ボクシングギアやファッション分野に加え、デザイナーとのコラボレーションも行っています。
衣装協力
エバーラストのグローブやトランクスは、数多くの映画、テレビ番組、ゲームで使用されています。
映画
ロッキーシリーズ全6作品
テレビ番組
ザ・コンテンダー
ゲーム
ファイトナイト ラウンド3
ROCKY BALBOA(PSP)
関連項目
Bellator MMA
外部リンク
Boxing from Everlast.com
エバーラストジャパン オフィシャルサイト
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エバーラストジャパン オフィシャルストア
エバーラストは、その歴史と実績から、
ボクシング界においてなくてはならない存在であり、今後も世界中のアスリートに愛され続けるでしょう。