株式会社エフエムきららの概要
株式
会社エフエムきららは、
山口県宇部市を中心に超短波
放送(FM
放送)を行う特定地上基幹
放送事業者です。この
コミュニティ放送局、通称「FMきらら」は、地域住民と密接に連携し、多様な情報を発信しています。
歴史的背景
FMきららの起源は、
2001年に行われた「
山口きらら博」におけるイベント
放送局にさかのぼります。この博覧会の終了後、局は地域に密着した
コミュニティ放送局へと進化しました。現在、受信可能エリアは
宇部市をはじめ、
山陽小野田市や山口市の一部地域も含まれ、約30万人の聴取可能人口を有しています。
開局からの変遷と今後の展望
2025年には、
宇部市役所の市民交流棟内へのスタジオ移転が決まっており、本社も
宇部市役所向かいの旧宇部銀行館へと移転します。これにより、地域交流のさらなる促進が期待されています。
きらら方式の運営モデル
FMきららの最大の特徴は、開局以来黒字経営を続けている点です。この成功は、「きらら方式」と呼ばれる低コストの運営モデルに起因しています。具体的には、深夜の
放送を行わず24時間
放送はせず、全番組を自主制作しています。また、他社からのネット番組を流さず、すべてのコンテンツを独自に制作しています。これにより、リスナーとの密接なつながりを持ちながら、経済的な安定性も保っています。
さらに、FMきららは個人や法人向けの会員クラブを設立し、CM料金を手頃に設定することで広告出稿数を増やしています。このビジネスモデルは他の新たなコミュニティFM局にも展開されており、合同
会社「コミュニティメディア開発推進機構」を設立し、全国的に拡大しています。
順調な番組編成と放送時間
FMきららの番組編成は全て自社制作で構成され、毎日7時から22時までの15時間
放送を行っています。主な自社制作番組には「GOOD MORNING Kirara」や「ランチタイムKirara」などがあり、地域の情報や音楽、文化を紹介しています。特に、地域の企業や団体との連携を強化しながら、リスナーとの対話を大切にした番組作りが行われています。
欧米のメディアにおける評価
FMきららの運営モデルは、日本国内外で注目されています。例えば、フジテレビの「
新・週刊フジテレビ批評」やTBSの「
がっちりマンデー!!」などの番組でも取り上げられ、コミュニティメディアの新たな可能性を提示しています。
他のきらら方式を採用する局
この成功した運営モデルは、
山口県内ではぷらざFMやFMながと、県外でも多くのFM局が採用しており、全国的にその影響を与えていることが確認できます。特に、
埼玉県のちちぶエフエムなどがその代表例として挙げられます。
FMきららの取り組みは、地域メディアの将来に対する新しい指針として、ますます注目されることでしょう。