エフエムベイエリア

エフエムベイエリア株式会社の概要と歴史

エフエムベイエリア株式会社は、宮城県の塩竈市と松島町の一部地域をカバーするFM放送を行っている特定地上基幹放送事業者です。その愛称「BAY WAVE」は地域に密着したコミュニティ放送として、多くのリスナーに親しまれています。

設立の背景

この会社は、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災を受けて設立が決定されました。宮城県沖地震に備える目的で、地域住民への情報発信や防災意識の向上を図るために設立されました。

沿革

1997年（平成9年）には、エフエムベイエリア株式会社が正式に設立され、1998年（平成10年）4月27日に開局しました。その後、2011年3月11日には、東北地方太平洋沖地震に関連する津波の影響で放送を一時中止せざるを得ませんでした。しかし、同年3月13日に塩竈市役所に移転し、送信機を庁舎の屋上に設置することで、迅速に放送を再開しました。

この際、臨時災害放送局「しおがまさいがいエフエム」の免許も取得し、出力を10Wから100Wに増強しました。これにより、災害時においても地域のリスナーに向けて重要な情報を届ける体制が整ったのです。

2013年（平成25年）には、東北地方整備局が整備したトンネル内ラジオ再放送設備が導入され、国道45号線の複数のトンネル内でも「しおがまさいがいエフエム」を聴取できるようになりました。これにより、リスナーの日常生活にも便利な情報源として利用されるようになりました。

同年9月26日には、しおがまさいがいエフエムが廃止され、塩釜ガス体育館に送信所を移転し、出力を20Wに変更しました。

主な番組

エフエムベイエリア株式会社では、様々なプログラムが放送されています。例えば、リスナーとの交流を大切にした「Good day for you」や、「高橋勇弥のどんぴしゃラジオ」、「旅するK-POP」など、多様なジャンルの番組があります。また、地域のイベントや文化を紹介する「しおがまみなとウミネコ放送局」も多くの人に親しまれています。

まとめ

エフエムベイエリア株式会社は、宮城県の塩竈市と松島町でのFM放送を通じて、地域社会の活性化に貢献しています。設立当初からの理念である地域密着型の放送は、災害時にも重要な役割を果たしており、今後もその活動は続いていくでしょう。リスナーとの交流や地域の情報発信に努めるこの放送局は、信頼される情報源としての地位を確立しています。

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