エフゲニー・イワノフスキー

エフゲニー・フィリポヴィチ・イワノフスキー: ソ連の上級大将

エフゲニー・フィリポヴィチ・イワノフスキーは、1918年3月7日に現在のベラルーシ・ヴィツェプスク州にあるチェレヤ村で生まれました。彼は1936年に赤軍に入隊し、その後1938年にはサラトフ装甲戦車学校を卒業しました。イワノフスキーは1939年にポーランド侵攻や冬戦争に従軍し、若い頃から戦場での経験を積んでいきました。

独ソ戦とその後の経歴

第二次世界大戦中、彼は独ソ戦において装甲戦車兵軍事アカデミーの促成課程を修了し、1941年10月から戦車中隊長、大隊長、戦車旅団参謀次長として様々な指揮を執りました。また、彼は戦車軍団参謀部の情報課長や作戦課長、自走砲連隊長などの重要な職務を歴任し、多くの主要な戦闘に参加しました。特にモスクワの戦い、スターリングラード攻防戦、クルスクの戦い、ドニエプルの戦いなどでは、彼の指揮が功を奏しました。

戦後、イワノフスキーは軍参謀部課長に就任し、その後も自走砲担当白ロシア軍管区の副司令官、戦車師団の参謀長や師団長を務めました。1958年には参謀本部アカデミーを卒業し、極東軍管区参謀第一次長、1961年には軍司令官、そして1965年から1968年までモスクワ軍管区の第一副司令官、司令官を歴任しました。

駐独ソビエト軍集団総司令官

1972年7月からは駐独ソビエト軍集団総司令官として勤務しました。彼は1971年4月からソ連共産党中央委員会の委員でもあり、また第8期および第9期のソ連最高会議代議員も務めました。晩年はモスクワで過ごし、1991年11月23日に亡くなりました。彼はモスクワのノヴォデヴィチー墓地に埋葬されています。

受勲歴

イワノフスキーはその軍功によって多くの勲章を受けています。特に、ソ連邦英雄を二度（1981年、1985年）受賞し、レーニン勲章を三度、赤旗勲章を四度授与されました。また、クトゥーゾフ勲章一等（1982年）やスヴォーロフ勲章三等、祖国戦争勲章の一等（2度）および二等、赤星勲章を二度受賞しています。加えて、彼はソ連軍勤務時の祖国奉仕記章三等、レニングラード防衛記章、スターリングラード防衛記章などの栄誉も持っていました。

回顧録

彼の生涯において、イワノフスキーは回顧録を一冊執筆しています。この回顧録は、彼の戦歴や軍人としての経験を知るための重要な資料となっています。

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