エリック・フェッド

エリック・ジェームズ・フェッドについて

エリック・ジェームズ・フェッド（Erick James Fedde）は、1993年2月25日生まれで、アメリカ合衆国のネバダ州ラスベガス出身のプロ野球選手であり、主に投手として活躍しています。右投右打のスタイルで、現在はメジャーリーグベースボール（MLB）のセントルイス・カージナルスに所属しています。

経歴

プロ入りとナショナルズ時代

フェッドは、10歳から学生時代にかけてブライス・ハーパーと同じ学校に通いました。彼は2011年のMLBドラフトでサンディエゴ・パドレスから24巡目で指名されましたが、契約せずにネバダ大学ラスベガス校で学びました。2014年にはワシントン・ナショナルズから1巡目（全体18位）で指名を受けてプロ入りしましたが、その前年の5月にトミー・ジョン手術を受けたため、プロ初年は登板機会がありませんでした。

プロデビューは2015年で、A-級のオーバーン・ダブルデイズでスタートしました。2球団で合計14試合に先発し、5勝3敗、防御率3.38という成績を残しました。2016年にはA+級ポトマック・ナショナルズとAA級ハリスバーグ・セネターズでプレーし、23試合中22試合が先発で8勝5敗、防御率3.12という数字を記録しました。

2017年にはAAA級シラキュース・チーフスを経て、7月30日にメジャー契約を結び、コロラド・ロッキーズとの試合でメジャーデビューを果たしました。しかし、その試合では4回で7失点を喫し、敗戦投手となりました。翌年の2018年には、11試合に先発し2勝4敗、防御率5.54の成績を残し、2019年には21試合で4勝2敗、防御率4.50という成績でした。

2020年は先発8試合を含む11試合に登板し、2勝4敗、防御率4.29でシーズンを終えました。続く2021年と2022年には、それぞれ7勝と6勝を挙げましたが、2022年オフにナショナルズから契約解除されました。

NCダイノス時代

2022年12月、KBOリーグのNCダイノスと契約したフェッドは、2023年に圧倒的な成績を残します。彼は20勝6敗、防御率2.00を記録し、NCダイノス史上初のシーズン20勝投手としてKBOリーグの最多勝投手に輝きました。また、最優秀防御率、最多奪三振という3つのタイトルを獲得し、シーズンMVPに選ばれるなど、その実力を証明しました。

ホワイトソックスおよびカージナルス時代

2023年12月、MLBのシカゴ・ホワイトソックスと2年1500万ドルで契約を結びましたが、2024年7月30日には三角トレードによりセントルイス・カージナルスへ移籍しました。

投球スタイル

フェッドは、4種類の球種（チェンジアップ、シンカー、カーブ、フォーシーム）を使い分ける本格派の右腕です。この多様なピッチングスタイルにより、彼は多くの打者に対して効果的に対応する能力を持っています。

タイトルと表彰

2023年シーズンにおいて、KBOリーグでは最優秀選手、最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振、崔東原賞を獲得し、KBOオールスターゲームにも選ばれました。背番号は、メジャーリーグでのキャリアを通じて23、32、13、20、そして12と変わっています。

エリック・フェッドは、そのストーリーにわたる挑戦と成果によって、今後のプロ野球界においてもさらなる活躍が期待される選手です。

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