エリック・マリエンサル

エリック・マリエンサルについて

エリック・マリエンサル（Eric Marienthal、1957年12月19日生まれ）は、アメリカのスムーズジャズ、ジャズ、及びフュージョン・サックス奏者として非常に高い評価を受けているアーティストです。彼はチック・コリア・エレクトリック・バンドやザ・リッピントンズ、さらにゴードン・グッドウィンズ・ビッグ・ファット・バンドのメンバーとして知られ、幅広いジャンルで活動しています。

略歴

エリックは小学校5年生の時にサックスの演奏を始めました。1976年に高校を卒業後、ボストンにあるバークリー音楽大学に進学し、そこでジョー・ヴィオラからサックスの指導を受けます。1980年にロサンゼルスに移住し、そこで著名なトランペッター、アル・ハートのオーディションに合格します。次に彼は、アルが拠点を置くニューオーリンズに移ります。

カリフォルニア州アナハイムのディズニーランドにあるバンドで演奏中、彼はジャズ・ピアニストのチック・コリアに見初められ、コリアのエレクトリック・バンドに参加することになります。彼のデビューアルバム『デビュー!〜ヴォイセス・オブ・ザ・ハート』は1987年にGRPレコードからリリースされ、様々な著名なミュージシャンと共演して名を広めました。

1997年には、ギタリストのリー・リトナーが創設したレーベルi.e. Musicに移籍し、アルバム『イージー・ストリート』を発表しました。1998年にはキャノンボール・アダレイへのトリビュート作『ウォーク・トール』をリリースし、以降も多くのアルバムを制作し続けました。

2000年にはザ・リッピントンズのアルバム『ライフ・イン・ザ・トロピックス』にゲスト参加し、翌年の2001年にはラス・フリーマンの自己レーベル箇所「ピーク・レコード」で『ターン・アップ・ザ・ヒート』をリリース。その後、2003年にザ・リッピントンズの正式メンバーとなり、数枚のアルバムに参加しました。2005年にはカバーアルバム『ガット・ユー・カヴァード』をリリースしましたが、2008年にはリッピントンズを脱退しました。なお、マリエンサルは、友人であるゴードン・グッドウィンが結成したビッグ・ファット・バンドにも在籍しています。

ディスコグラフィ

彼のキャリアの中で、数々のリーダーアルバムをリリースしています。主なアルバムには下記のようなものがあります。

• - 『デビュー!〜ヴォイセス・オブ・ザ・ハート』 (1988年、GRP)
• - 『ラウンド・トリップ』 (1989年、GRP)
• - 『クロスローズ』 (1990年、GRP)
• - 『オアシス』 (1991年、GRP)
• - 『ワン・タッチ』 (1993年、GRP)
• - 『ストリート・ダンス』 (1994年、GRP)
• - 『イージー・ストリート』 (1997年、PolyGram/Verve)
• - 『ウォーク・トール』 (1998年、Verve)
• - 『ターン・アップ・ザ・ヒート』 (2001年、Peak)
• - 『スウィート・トーク』 (2003年、Peak)
• - 『ガット・ユー・カヴァード』 (2005年、Peak)
• - 『ジャスト・アラウンド・ザ・コーナー』 (2007年、Peak)
• - 『It's Love』 (2012年、Peak/Entertainment One)
• - 『Bridges』 (2015年、Shanachie) ※with チャック・ローブ
• - 『Double Dealin'』 (2020年、Shanachie) ※with ランディ・ブレッカー

エリック・マリエンサルは、実力派の音楽家として、長年にわたりスムーズジャズシーンで活躍し続けており、その影響力は今もなお健在です。

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