エルマー・デセンス

エルマー・デセンス：異色の経歴を持つメキシコ出身の元プロ野球選手

エルマー・デセンス・フサイーノ（Elmer Dessens Jusaino, 1971年1月13日 - ）は、メキシコ合衆国ソノラ州エルモシージョ出身の元プロ野球選手（投手）。右投右打。

現役時代

1993年1月27日にピッツバーグ・パイレーツと契約し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。1996年にパイレーツでメジャーデビューを果たし、1998年には中継ぎとして43試合に登板しました。

1999年、読売ジャイアンツと契約し来日。しかし、日本では期待に応えられず、未勝利のまま同年11月30日に退団しました。

2000年にメジャーに復帰すると、シンシナティ・レッズで2年連続二桁勝利を挙げるなど活躍しました。その後、アリゾナ・ダイヤモンドバックス、ロサンゼルス・ドジャース、カンザスシティ・ロイヤルズ、ミルウォーキー・ブルワーズ、コロラド・ロッキーズと渡り歩き、再びパイレーツへ復帰するなど、多くの球団でプレーしました。

2006年、2009年にはWBCメキシコ代表に選出されています。

2011年にはメキシカンリーグでプレーし、この年限りで現役を引退しました。

ダイヤモンドバックス時代

2003年は、チームのエースであるランディ・ジョンソンとカート・シリングが故障で戦列を離れるという苦しい状況の中、デセンスはチーム最多となる30試合に先発登板。当時新人だったブランドン・ウェブやミゲル・バティスタらと共に、先発ローテーションを支えました。しかし、7回まで投げ切った試合はわずか4試合にとどまりました。対戦打者別の成績を見ると、4番打者に対しては被打率.195と完璧に近い成績を残した一方で、8番打者には.391と打ち込まれるという、興味深い傾向が見られました。

引退後

引退後は指導者としての道を歩み、2013年にシンシナティ・レッズ傘下ルーキー級アリゾナリーグ・レッズ（ACLレッズ）の投手コーチ補佐に就任。2014年からは投手コーチに昇格し、2022年まで務めました。

2023年からはロサンゼルス・エンゼルス傘下A級インランド・エンパイア・66ersの投手コーチを務めています。同年開催された第5回WBCでは、メキシコ代表のブルペンコーチを務めました。

プレースタイル

現役時代は、速球と変化球を織り交ぜた投球で打者を打ち取るスタイルでした。制球力に優れており、安定した投球が持ち味でした。

エピソード

読売ジャイアンツ在籍時には、期待されたほどの成績を残せませんでしたが、メジャーリーグでは二桁勝利を挙げるなど、実力のある投手でした。また、WBCメキシコ代表としても活躍するなど、国際舞台でも存在感を示しました。

年度別投手成績

（年度別投手成績は省略）

タイトル

NPB

イースタン・リーグ最優秀防御率（1999年）

記録

NPB

初登板：1999年4月20日、対広島東洋カープ4回戦（広島市民球場）、8回裏に2番手として救援登板、1回2失点（自責点1）
初先発：1999年6月23日、対中日ドラゴンズ13回戦（ナゴヤドーム）、2回0/3を2失点
初奪三振：1999年9月23日、対阪神タイガース27回戦（東京ドーム）、1回表に桧山進次郎から

背番号

71（1996年 - 1998年）
67（1999年）
45（2000年 - 2004年）
46（2004年 - 2005年）
47（2006年）
45（2006年 - 2007年）
39（2007年）
45（2007年）
34（2008年）
64（2009年 - 2010年）

関連項目

読売ジャイアンツの選手一覧
メキシコ出身のメジャーリーグ選手一覧

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