エルム観光バス

株式会社エルム観光バス

株式会社エルム観光バス（エルムかんこうバス）は、北海道北広島市に本社を構えるバス会社で、1967年10月に免許を取得しました。2015年より大和トランスポートの傘下に入り、経営の安定とサービスの向上を図っています。

事業区域

エルム観光バスの主な業務は貸切バス事業で、通常は札幌運輸支局管内および苫小牧市での発着が許可されています。しかし、優良事業者に認定されたことにより、北海道全域でもサービスを展開することが可能となっています。過去に2008年に解散したブルーバスグループの一員でもあり、そのレビューレフトサービスを継承しています。

シャトルバスの運行

エルム観光バスは「Fビレッジシャトルバス」を運行しており、新札幌駅とFビレッジを結ぶ路線は北海道バスとの共同運行です。新札幌駅線はプロ野球の試合のない日も運行されている一方、野幌駅線は試合開催日のみ運行されています。新札幌駅には西口の交通広場にバス停が設けられており、バスターミナルへの進入はありません。運賃の支払い方法も多様化し、現金のほかVisaのタッチ決済が可能です。

ツアーバスの展開

「阿寒湖エクスプレス」というツアーバスも運行しています。これは阿寒湖温泉から南千歳駅、新千歳空港、札幌駅北口を結ぶもので、鶴雅トラベルサービスが主催しています。2019年5月5日から運行が始まり、往復ともに1日1便の限られた運行です。往路便は日勝峠を経由し、復路便は音更町を通るルートです。

料金と車両の種類

エルム観光バスは、自社の保有車両においても多種多様な特徴を持っています。現在、保有する大型バスは28台、中型バスは2台あり、その大半は日野のセレガをベースにしています。一部のセレガGTは生産台数が少ないため、特に貴重な車両として注目されています。また、シアタールック仕様の特注車も保有しています。ブルーバスグループ解散後は、いすゞのガーラが中心となり新車両が導入されています。

2005年以降は独自のオリジナルカラーを採用しており、”Crystal”という愛称が付けられたバスもあり、除菌バスシステムが搭載されています。車両はさらに細かく分類され、”雅”は2列シート、”Super”は3列シート、”Gold”はシートピッチが拡大された車両、”Silver”は一般車両に該当します。また、大和トランスポート傘下に入った2016年からは、イルカ交通が出資する貸切バス共同受注会社「クローバー交通」のカラーが採用され、さらに多様性が増しています。

最後に、エルム観光バスは地域の交通の要として、多くの利用者に支持されています。乗客のニーズに応えるため、今後もサービスの向上に努めていくことでしょう。

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