エレファント&キャッスル駅

ロンドンの交通ハブ：エレファント＆キャッスル駅

ロンドンのサウスバンク地区に位置するエレファント＆キャッスル駅は、鉄道と地下鉄が接続する重要な交通拠点です。テムズ川の南側にあり、活気あふれるショッピングセンターやロンドン・サウスバンク大学にも近接しています。本稿では、この駅の概要から詳細な情報まで、多角的に解説します。

駅の概要

エレファント＆キャッスル駅は、1863年に建設されたレンガ造りの高架駅です。ゴヴィア・テムズリンク・レールウェイが運営する鉄道駅と、ロンドン地下鉄のノーザン線とベーカールー線の駅が近接していますが、直接乗り換えはできません。鉄道駅と地下鉄駅間は徒歩で移動する必要があります。鉄道駅の出入口は2ヶ所あり、エレファント通りとエレファント＆キャッスル・ショッピング・センターにそれぞれ直結しています。

鉄道駅

鉄道駅は島式2面4線の構造で、4本のプラットフォームを持ちます。テムズリンク（ゴヴィア・テムズリンク・レールウェイ）とサウスイースタンの列車が発着し、運行路線は多岐に渡ります。運行本数は時間帯によって変動し、ラッシュ時は増便されます。オフピーク時は、テムズリンクではブラックフライアーズ駅を経由してウェスト・ハムステッド、セント・オールバンズ・シティー、ルートン、またキャットフォード経由セブノークス、サットン経由ミッチャム・ジャンクション、ウィンブルドン方面への路線が運行されています。サウスイースタンはアシュフォード、ロチェスター、オーピントン、ドーバー・プライオリーなどの主要都市への路線も運行しています。オイスターカードが利用可能です。駅構内にはエレベーターやエスカレーターが設置されておらず、階段のみの昇降となります。

地下鉄駅

ノーザン線バンク支線とベーカールー線が乗り入れています。鉄道駅から約200メートル離れており、乗り換えには駅舎を出入りする必要があります。駅入り口は2ヶ所あり、それぞれ北口（ロンドン・サウスバンク大学口）、南口（ショッピングセンター口）と呼ばれています。北口はベーカールー線、南口はノーザン線に直結し、ショッピングセンターへのアクセスにも便利です。いずれの入り口にもエスカレーターはなく、プラットフォームへのアクセスにはエレベーターまたは急勾配の螺旋[[階段]]を使用する必要があります。

歴史

エレファント＆キャッスル地下鉄駅は、1890年にノーザン線（シティ・アンド・サウス・ロンドン鉄道）が開業したのを皮切りに、1906年にはベーカールー線（ベイカー・ストリート＆ウォータールー鉄道）が開業しました。ノーザン線駅は、1920年代、1960年代、2003年の改修を経て現在の姿になっています。一方、ベーカールー線駅は、一部の近代化改修が行われたものの、1900年代初頭、イギリスの建築家レスリー・グリーンによる設計当時の駅舎を現在も残しており、歴史的価値の高い建築物として注目されています。1924年には、駅構内で地下鉄初となる出産が記録されています。

バス路線

鉄道駅と地下鉄駅周辺には多数のバス路線が運行しており、周辺地域とのアクセスも良好です。鉄道駅には1、45、53、68、88、133、155、168、172、188、176、343、415、453番と深夜バスN1、N35、N63、N68、N89、N133、N155、N171、N343番が停車します。地下鉄駅にはさらに多くの路線が停車し、24時間運行の路線もあります。

隣の駅

鉄道と地下鉄、それぞれの路線における隣の駅は以下の通りです。

ナショナル・レール

テムズリンク：ブラックフライアーズ駅、ラフバラー・ジャンクション駅
セブノークス線：ブラックフライアーズ駅、デンマーク・ヒル駅
サウスイースタン本線：ブラックフライアーズ駅、デンマーク・ヒル駅、ハーン・ヒル駅

ロンドン交通局

ノーザン線バンク支線：ボロ駅、ケニントン駅
* ベーカールー線：ランベス・ノース駅

まとめ

エレファント＆キャッスル駅は、ロンドンの主要な交通拠点として、鉄道と地下鉄を繋ぎ、周辺地域へのアクセスを容易にしています。歴史的建造物と近代的なショッピングセンターが共存するエリアに位置し、ロンドンの多様な魅力を体感できる場所と言えるでしょう。駅構造や設備、アクセスのしやすさなど、改善すべき点も見受けられますが、ロンドンの交通網における重要な役割を担っています。

もう一度検索