エンリコ・レッタ

エンリコ・レッタ：イタリアの政治家、首相経験者

エンリコ・レッタ（Enrico Letta）は、1966年8月20日生まれのイタリアの政治家であり、代議院議員を4期務めました。彼は、第83代閣僚評議会議長（首相）をはじめ、通商産業技術相、欧州問題担当相、首相府次官など、数々の要職を歴任しました。また、欧州議会議員としても活動し、2015年9月からはパリ政治学院 Paris School of International Affairsの学部長を務めています。

経歴

レッタはトスカーナ州ピサ出身で、父は数学者でピサ大学の教授でした。高校時代はフランスのストラスブールで過ごし、ピサ大学で政治学と国際法を専攻。その後、サンタンナ大学院でEU法を専攻し、博士号を取得しました。政治家としては、キリスト教民主主義に入党後、イタリア人民党、マルゲリータを経て、民主党の結党に参加しました。

1998年には、マッシモ・ダレマ政権で欧州問題担当相として初入閣し、戦後最年少の閣僚となりました。その後、通商産業技術相、欧州議会議員を経て、ロマーノ・プロディ政権で首相府次官を務めました。2009年には、民主党の副書記長に就任し、その後も党内で重要な役割を果たしました。

2013年、中道左派連合が下院選挙で勝利した後、レッタは首相に指名され、戦後3番目に若い首相として就任しました。しかし、2014年2月には、民主党からの政権運営への批判を受け、辞任を決意。わずか10ヶ月で首相を退任しました。

人物

レッタの叔父は、シルヴィオ・ベルルスコーニの側近であるジャンニ・レッタです。彼は仕事で日本を訪れることが多く、歴代首相の中でも日本での知名度が高い人物です。

著作

レッタは、安倍晋三や朴槿恵らとの共著で『世界論』（土曜社、2014年1月）を出版しています。

エンリコ・レッタは、イタリアの政治において重要な役割を果たし、その政策手腕と知性は国際的に高く評価されています。彼の今後の活躍にも注目が集まっています。

もう一度検索