オスカーパフォーマンス

オスカーパフォーマンスは、アメリカ合衆国で活躍した競走馬にして、現在は種牡馬としてその血を受け継いでいます。2014年生まれのオスカーパフォーマンスは、アマーマン夫人によって所有・生産されました。

2016年7月にデビュー。僅か2戦目で初勝利を飾ると、勢いに乗って3連勝。そして、見事ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフ（G1）を制覇し、早くもその才能を世界に知らしめました。

3歳シーズン（2017年）は春先に苦戦したものの、夏場にその実力を爆発させました。ベルモントダービー招待ステークス（G1）とセクレタリアトステークス（G1）を連勝。中距離戦線において、トップクラスの実力者としての地位を確立しました。秋にはより長い距離のレースにも挑戦しましたが、ジョーハーシュ・ターフクラシックステークスで3着、ブリーダーズカップ・ターフでは9着と、思うような結果を残せませんでした。

2018年、オスカーパフォーマンスはポーカーステークスで圧勝。そのタイムは1分31秒23と、ベルモントパーク競馬場の芝8ハロンにおけるトラックレコードを20年ぶりに更新するものでした。この年、7月5日に、年内の引退と翌年からの種牡馬入りが発表されました。

引退レースを前に、アーリントンミリオンに出走したオスカーパフォーマンスでしたが、レース中に騎手が違和感を覚え、競走を中止するというアクシデントに見舞われました。幸いにも馬体には異常はなく、翌月のウッドバインマイル（G1）で復活を遂げ、見事G1競走4勝目を飾りました。しかし、最後のレースとなったブリーダーズカップ・マイルではスタートで出遅れ、最下位に終わって競走馬としてのキャリアを終えました。

特筆すべきは、オスカーパフォーマンスが競走生活全編を通して、ラシックスを使用していなかった点です。アメリカ合衆国の競走馬において、これは非常に珍しいケースと言えるでしょう。

2019年からは、ケンタッキー州にあるミルリッジファームで種牡馬としての生活が始まりました。初年度の種付け料は2万ドルと設定され、高い期待が寄せられました。日本では2022年7月24日、福島競馬場3レースで産駒であるマイネルビジョンが勝利し、国内での産駒初勝利を記録しました。

オスカーパフォーマンスの血統背景にも注目すべき点があります。その1歳上の全兄であるオスカーノミネイテッドも、アメリカでG3競走を2勝し、カナダのG1競走であるカナディアンインターナショナルステークスで2着に入るなど、優れた競走成績を残しています。

オスカーパフォーマンスは、競走馬としてだけでなく、種牡馬としても成功を収めつつあるサラブレッドです。その華麗なる競走生活と、将来への期待は、競馬史に大きな足跡を残すものと言えるでしょう。今後の活躍にも期待が高まります。

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